先週開催されていた「WTA1000 シンシナティ」で、格上選手を次々と倒して準優勝を遂げたジル・タイヒマン(スイス)。大…

先週開催されていた「WTA1000 シンシナティ」で、格上選手を次々と倒して準優勝を遂げたジル・タイヒマン(スイス)。大会開始時の世界ランキング76位から44位にジャンプアップした彼女が、祖国のヒーローであるロジャー・フェデラー(スイス)や、「東京オリンピック」金メダリストのベリンダ・ベンチッチ(スイス)とのエピソードを明かした。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。【実際の動画】試合後、笑顔でハグを交わすタイヒマンとベンチッチ【WTAツアー】女子の試合結果、ニュース、ランキングなどまとめてお届け!

シンシナティ大会でタイヒマンは、3回戦で第2シードの大坂なおみ(日本/日清食品)を、準々決勝では「東京オリンピック」金メダリストで第10シードのベリンダ・ベンチッチ(スイス)を、準決勝で「ウィンブルドン」準優勝、第5シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を撃破。今季のトップ10選手相手の戦績を4勝0敗とした。決勝では残念ながら世界女王アシュリー・バーティ(オーストラリア)に敗れてしまったが、WTA1000レベルの大会でベスト4以上に進出したのは、今回が初めてだった。

そのタイヒマンが語ったフェデラーとのエピソードは、微笑ましいものだった。「多分2018年だったと思うけど、“全米オープン”予選の最終ラウンドに出るところだった。ロッカールームから出た狭い廊下で、向こうからフェデラーがやって来たの、カメラマンを数人従えて。邪魔しちゃいけないと思ったから端によけたわ。そしたら、フェデラーが“幸運を”って言ってくれたの」

「あまりに驚いて、返事もできなかった。“まさか、フェデラーが本当に私に声をかけてくれたの?”って。それでパティ・シュニーダー(スイス)にこんなことがあった、って話したら、パティに“落ち着いて、大丈夫だから”となだめられた。するとフェデラーがまた通りかかって、また“2人とも、幸運を”って言ったの。それでパティに“こんなことあり得ない”って言った。そして私は予選を勝ち抜いたから、フェデラーが2度も私に“幸運を”って言ってくれたのは正に幸運の予兆だったんだと思ったわ」

またタイヒマンは、仲の良い友人でもあるベンチッチに勝利したことについて、こう語った。「仲の良い相手と試合をするのは簡単じゃない。私たちは試合前にハグして、試合後にもハグをした。コートに入れば試合だから、相手が誰でも関係ないことはお互いにわかってる。少なくとも私はそういうふうにプレーしたわ。そして試合後、彼女は私のために本当に喜んでくれた。私が長い間、怪我に苦しんできたことを知っているから。そして私も彼女のメダルを本当に嬉しく思ってる。オリンピックの後にそれを伝えたわ。彼女も今年の初めは少し苦しんでいた。でも努力を続ければいつか報われる、今の私たち2人のように」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTA1000 シンシナティ」でのタイヒマン

(Photo by Dylan Buell/Getty Images)