米メディアがドネアのインタビュー公開「こんなこと言ったら妻が怒っちゃう(笑)」 ボクシングの世界5階級制覇王者でWBC世界バンタム級王者のノニト・ドネアが、挑発行為の激しいWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(ともにフィリピン)に釘を刺して…

米メディアがドネアのインタビュー公開「こんなこと言ったら妻が怒っちゃう(笑)」

 ボクシングの世界5階級制覇王者でWBC世界バンタム級王者のノニト・ドネアが、挑発行為の激しいWBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(ともにフィリピン)に釘を刺している。米専門メディア「ファイトハイプ」の公式YouTubeが、ドネアへのインタビュー動画を公開。同郷の後輩王者に対し、「私はストリート出身。リング上である必要はないんだ」などと語っている。

 同メディアは「ノニト・ドネアが『ストリートから』カシメロに警告 彼に最終通告を与え、イノウエとの再戦について語る」のタイトルで動画を公開。常に相手をリスペクトすることでも有名なドネアは、こう語っている。

「自分はいじめのようなことはしない。試合後はみんな友達になってきた。自分はそういう人間。敬意を持っている。必要なのはハードにトレーニングして、試合に勝つこと。それだけ。相手について喋る必要なんてない」

 真摯な姿勢を崩さない38歳のレジェンド。最近では、今月14日に対戦予定だったカシメロがドーピング検査拒否を示唆したことを引き金に、ドネアが試合をキャンセルした。SNS上では家族を中傷されたと海外メディアが報道。今回のインタビューでは、質問者に「ファンは『ノニト、リングでカシメロにそれ(真摯な姿勢)を教えればいいじゃないか』と言っているけど……」と振られると、こう返している。

「リング上で教えろと言うけど、何か教えたいならやろうじゃないか。私はストリート出身。リング上である必要はないんだ。その通りだよ。リング上でも教えられるけど、それだとダウンして終わり。でも、ストリートは違う。やめる必要があれば止めるし、他の誰かが止めるだろう。こんなこと言ったら妻が怒っちゃうね(笑)」

「この階級で生き残るのは誰? イノウエと自分でしょ」

 カシメロは14日にギジェルモ・リゴンドー(リゴンドー)を撃破。今後の相手にドネアとWBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)を名指しすると、中継を通じて中指を立てて挑発した。ドネアは、カシメロとの対戦について「現在はプロモーターと次が誰になるか話している状況」とした上で、こう答えている。

「ボクサーとして見たとき、この階級で生き残るのは誰? イノウエと自分でしょ。だからイノウエは再戦について話した。自分もそう」「我々は誰がこの階級で最大の脅威かわかっている。自分にとってそれはイノウエで、イノウエにとっては自分。他のボクサーへの敬意を欠くわけじゃないけど、みんなそれは分かっているはず」

 バンタム級の残る王者は3人。誰が生き残るのだろうか。(THE ANSWER編集部)