プレミアリーグ第2節、アーセナルとチェルシーによる“ビッグロンドン・ダービー”が22日にエミレーツ・スタジアムで行われ、…
プレミアリーグ第2節、アーセナルとチェルシーによる“ビッグロンドン・ダービー”が22日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのチェルシーが0-2で勝利した。
アルテタ体制3年目のアーセナルは開幕節、初昇格のブレントフォードに0-2で完敗し、歴史的なプレミアリーグ初白星を献上。新型コロナウイルス感染の影響で主力数選手を起用できなかったエクスキューズはあるものの、プレシーズンを通じて、積み上げを感じられない低調な戦いに終始。今節からチェルシー、マンチェスター・シティとのビッグマッチ連戦を控える中、スペイン人指揮官は一躍解任レースの首位に躍り出た格好だ。
勝ち点必須のダービーに向けてはブレントフォード戦から先発3人を変更。チャンバースとバログンに替わってセドリックとサカが起用されたほか、新型コロナウイルス感染によって欠場となったホワイトの代役をホールディングが務めた。また、PCR検査で陰性が確認されたキャプテンのオーバメヤンがベンチに戻ってきた。
一方、トゥヘル体制2年目で5年ぶりのリーグ覇権奪還を目指すチェルシーは、ビジャレアルを下してUEFAスーパーカップを制すると、クリスタル・パレスとのリーグ開幕戦では3-0のスコア以上の内容の差を見せつけて白星スタートを飾った。
直近の公式戦3連敗中とやや苦手とするライバル相手に5戦ぶりの公式戦白星を目指すドイツ人指揮官は、パレス戦から先発3人を変更。チャロバー、ヴェルナーに替わってリース・ジェームズ、ブルーズ再デビューのルカクが起用され、新型コロナウイルス感染で欠場のプリシッチの代役をハヴァーツが務めた。
晴天のエミレーツに満員のサポーターを集めてスタートした今季最初の“ビッグロンドン・ダービー”。開始1分過ぎにはサンビ・ロコンガの軽やかな持ち出しで局面を変えてジャカの浮き球パスに反応したスミス・ロウが両チームを通じて最初の枠内シュートを放っていく。
互いに相手の立ち位置、プレスのかけ方を窺いつつ様子見の時間がしばらく続く。序盤はアーセナルが得意とするティアニーの左サイドを起点にしたサイドアタックが幾度か繰り出されたが、この試合で最も注目を集めるブルーズの背番号9が早速魅せる。
15分、中盤で一瞬浮いたコバチッチがDFパブロ・マリを背負うルカクの足元へ縦パスを差し込むと、これを収めたルカクがコバチッチにマイナスへ落とす。そして、ルカクに釣られてアーセナルの守備が中央に圧縮した中、コバチッチが右サイドの高い位置でドフリーのリース・ジェームズに展開。そのままボックス内に持ち込んだジェームズからの正確なグラウンダーの折り返しをゴール前に詰めたルカクが右足ワンタッチで難なく流し込んだ。
再デビュー戦となったルカクのチェルシー初ゴールで幸先よく先制に成功したアウェイチームは、前からボールを奪いに来たホームチームをいなしながら積極的に2点目を狙う。23分には先制点と似たようなシチュエーションでボックス右に侵入したジェームズから短いマイナスの折り返しを受けたマウントにシュートチャンスも、ここはDFのブロックに遭う。
以降もアーセナルのプレスを巧みなパスワークで外して浮いたハヴァーツ、マウントを起点に相手を揺さぶり続けるチェルシーは、35分に追加点を奪い切る。左サイドでハヴァーツ、マルコス・アロンソの2選手が相手守備に囲まれながらも局面を打開。アロンソから中央のルカクへの横パスはDFに潰されるが、こぼれを回収したマウントがボックス右に走り込むジェームズへ絶妙なラストパスを通す。これをジェームズがスムーズなボールコントロールから右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールネットを揺らした。
前線と最終ラインがイメージを共有し切れず、前からに嵌めに行きながらも後手の守備が続くアーセナル。前半のうちに何とか点差を縮めたいところだが、ペペやスミス・ロウが散発的に局面を打開する場面はあるものの、サカの突破はDFアスピリクエタ、マルティネッリの裏抜けはDFリュディガーと集中した相手守備陣にことごとく潰され、攻守両面で八方ふさがり状態で前半を終えることになった。
キックオフ前の晴天から一転、強い雨が降りしきる中でのスタートとなった後半。ホームでこれ以上情けない戦いは見せられないアーセナルが、腹を決めて前からの圧力を強めていく。開始数分こそチェルシーにいなされたものの、徐々に相手の正確なパス回しのリズムを乱すと、ここから反撃に転じていく。
52分にはセットプレーの二次攻撃からサカが強烈なシュートを枠に飛ばすが、これはGKメンディのワンハンドセーブに阻まれる。さらに、相手を背走させる場面が増えたことで、セットプレーの機会が増え始めると、60分にもパブロ・マリのヘディングでの折り返しに反応したゴール前のホールディングが決定的なヘディングシュートを放つが、これもわずかに枠の右へ外れた。
早い時間帯に1点がほしいアーセナルは61分、サカを下げてオーバメヤンを投入。この交代でオーバメヤンが最前線、マルティネッリが左ウイングに入った。ただ、66分にはティアニーが足を痛めてプレー続行が不可能となり、ヌーノ・タヴァレスのスクランブル投入を余儀なくされるなど、流れを掴み切れない。
一方、持ち味の堅守によって流れの中ではほぼ決定機を与えず、2点リードを維持するチェルシーだが、後半は相手の圧力を受けて前半のような圧倒的なゲームコントロールには至らず。それでも、相変わらず前線で存在感を放つルカクを起点に要所で良い形の攻撃を仕掛けていく。77分、ルカクのボールキープを起点とした攻めからボックス手前右のマウントが正確なクロスを入れると、これをルカクがドンピシャのヘディングシュート。だが、このシュートはGKレノが驚異的な反応でボールを触りクロスバーを叩いた。
その後、チェルシーはコバチッチに替えてカンテ、マウントに替えてツィエクと今週に入ってトレーニングに復帰した2選手を投入し、このまま試合をクローズする作業に入る。そして、ホームチームに一矢報いることを許さず、2試合連続のクリーンシートで対アーセナル5戦ぶりの白星を手にした。
なお、ルカクが早速結果を残すなど最高の形で開幕連勝スタートのチェルシーは次節にリバプールと対戦。一方、開幕連敗のアーセナルは次節シティとのビッグマッチに臨むことに。