サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~Question右サイドで小池龍太がボールを持ってから、横浜FMはどう崩した…
サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~
Question
右サイドで小池龍太がボールを持ってから、横浜FMはどう崩したか?
横浜F・マリノスが、第24節の大分トリニータ戦で5-1の大勝を収めた。
マリノスは延期試合やACL(AFCチャンピオンズリーグ)組との日程調整が重なり、8月6日の第6節ガンバ大阪戦から、中2日の4連戦というハードな日程となった。その4戦目を勝利で飾り、3勝1分と大きく勝ち越して乗り切った。
それどころか、この4試合では12得点と圧倒的な攻撃力を披露し、首位・川崎フロンターレを勝ち点差6で猛追している。
なかでも存在感を示したのが、東京五輪メンバーの前田大然だ。前半30分に先制点を決めると、試合終盤にも2点を追加してハットトリックを達成した。
今回はその前田が決めた先制点の場面からQuestion。

右サイドで小池がボールを持ってから、どのように崩しただろうか?
扇原貴宏と小池龍太が右サイドでパス交換をする間、マルコス・ジュニオールが前線から下りてボールを受けに来ると、岩田智輝が入れ替わるように前線にポジションを取り、小池がボールを持った瞬間に、岩田がボールを要求した。
ここから、マリノスはどのように相手を崩しただろうか。
Answer
岩田智輝がDFとMFの間で受けて、仲川輝人へスルーパス
マリノスらしい見事なコンビネーションからの先制点だった。
マルコス・ジュニオールは巧みなポジショニングであらゆる場面に顔を出し、味方を押し出すようにポジションをローリングしていく。この場面もまさにそんな展開だった。

相手DFとMFの間のスペースで岩田がボールを受け、裏へ走った仲川へワンタッチパス
扇原と小池がパス交換をする間に、前線にいたマルコス・ジュニオールが下りて顔を出すと、岩田がそれに反応して前線にポジションを移した。
このとき、マークについていた大分の下田北斗は岩田を見失い、センターバックのエンリケ・トレヴィザンは岩田を捕まえられていなかった。
こうして、相手DFとMFのラインの間のスペースでフリーとなった岩田。その瞬間に右前の仲川輝人は小池に対して岩田へのパスを指示し、ほぼ同時に岩田もパスを要求した。この時点で3人は同じ絵が描けていた。
小池から岩田へパスが出ると、仲川は鋭く相手の裏へ走り出す。岩田はそこへワンタッチで簡単にスルーパスを通した。マリノスお得意の形である。
パスを受けた仲川がドリブルでサイドをえぐり、最後は中央で井上健太のマークを外した前田が押し込んで先制点。
流動的なポジションチェンジで大分を翻弄した、マリノスの質の高いコンビネーションによる崩しだった。