東京五輪が閉幕してから早1週間。今大会も様々な感動やドラマがあり、閉幕した今もなお、その余韻は続いている。

そんな中、7人制ラグビー日本代表の藤田慶和は、自身のYouTubeチャンネルを更新し、今大会出場を改めて振り返った。


前回のリオ五輪では、直前でバックアップメンバーとなり悔しい思いをした藤田。そこから5年、悲願の五輪舞台に立ちプレーを終えた今、藤田はどのような思いでいるのだろうか。

「オリンピックという舞台は、すごい楽しかったし、めちゃくちゃ輝いていたかなという感じでした。この5年間色々あり、最後の1年はコロナで気持ちを作る面でも大変なことがありました。そしてここだけの話、この1年間怪我がすごくあって、結構怪我との戦いみたいな感じでしたね。ほぼ1年間試合をやっていなかった状態でのセレクションだったので、自分の中では不安との戦いの1年でした。ただ、そこを乗り越えてオリンピックに行けたということは、自分の中で少し自信になっているのかなと思います」

今大会、日本代表は全5試合を戦い1勝4敗の11位。厳しい結果とはなった中で、予選リーグでは前回王者・フィジー相手に一時はリードを奪うなど、金星まであと一歩のところまでせまった。

大会前、初戦で波に乗れるかがカギと語っていたほど、このフィジー戦を重要視していた藤田は、改めてあの激闘をこう振り返る。

「オリンピックで波に乗れるかは初戦にかかっていると思っていて、初戦のフィジー戦、世界一の国に勝って波に乗っていきたいなと思っていました。最終的には、もう少しで金星を取れたかなというのはありました。ただ、そこで勝ち切れなかったのは今の日本の実力かなという感じです。
前半を勝ち越しで折り返し、後半の一発目のキックオフ、僕もいいところに蹴れたしそこから副島選手がキャッチしてノーホイッスルでトライを決めたシーンがあったんですが、あそこらへんから『あ、これいけるな』というのは感じてました。ただ、ボールが相手に渡ったトランジション(攻守が切り替わる状況)のところで差を見せつけられた感はありましたね」

【画像】ラグビー・藤田慶和とバスケ・八村塁の貴重2ショット!

2019年のW杯で日本中にラグビー旋風を巻き起こし、ラグビー熱が高まったことから今大会7人制への期待も多かっただけに、悔しい結果となった日本代表。この先、世界と互角に戦うための課題について、藤田はこのように語る。

「まずはキックオフがかなり重要になってくるので、キックの精度を高めていかないといけないというのはあります。あとは、ボールを持ったら良いアタックができるし、トライを取れたのは事実ですが、ボールを持っていない時間帯のディフェンスやボールに絡むブレイクダウンのところをもう少し上げていけば、もっと良い戦いができたとは思いますね」

このほか動画では、およそ3年ぶりとなった日本でのプレー、さらには無観客の中戦った感想なども語られている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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