「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月9日~8月15日/ハードコート)の2回戦に第1シードとして臨んだダニ…

「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月9日~8月15日/ハードコート)の2回戦に第1シードとして臨んだダニール・メドベージェフ(ロシア)が、審判の判定に対して悪態をついた。テニス関連ニュースサイト TENNIS TONICなど複数のメディアが報じている。【実際の動画】予想外の判定に悪態をつくメドベージェフ【実際の動画】メドベージェフ、試合中に降った雨に感謝【マッチハイライト】ダニール・メドベージェフ vs アレクサンダー・ブブリク/ATP1000 トロント2回戦【ドロー表】錦織、メドベージェフ出場!「ATP1000 トロント」

メドベージェフが2回戦で対戦したのは世界ランキング39位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)。第3セットの序盤でメドベージェフは高く上がったチャンスボールをスマッシュした際に、打球がブブリクの身体に当たりそうになったため「ゴメンよ!」と謝った。ブブリクはコートに倒れ込みながらなんとかラケットでその直球を受け止めるも、メドベージェフにさらにイージーな球を返すことになり、再びスマッシュを叩き込んだメドベージェフがそのポイントを獲得したかと思われた。しかし、メドベージェフの「ゴメンよ!」という発言を、故意に相手の邪魔をする行為と見なした主審がメドベージェフの2回目のスマッシュ直前にヒンドランス(プレー妨害)のコールをしたのだ。

予想外の出来事に解説者も笑いながら「一体何が起きたんだ?」と発言。ペナルティを取られたメドベージェフは主審の目の前で、ネット越しのブブリクに「(発言中に)ボールを打っていたのは君じゃなくて僕だった。これがどれだけ馬鹿げたコールかわかるだろう?」と呼びかけた。さらに、ブブリクが笑うと「彼(ブブリク)はあなたのことを笑っているんだ」と主審に向かって悪態をつき、「まったく信じられない。審判!審判はどこにいるんだ?」とベースラインに戻るまで文句を繰り返した。一方、スマッシュを返すのに無我夢中だったブブリクは状況を把握するのにしばらくかかったようだが、ポイントのやり直しの提案も主審に却下され、結局このポイントはブブリクのものとなった。ATP(男子プロテニス協会)は一連のやり取りを捉えた動画を字幕入りで掲載している。

カナダのTronto Sun紙によれば、主審に対する態度によってメドベージェフには罰金が科せられる可能性があるという。試合後の記者会見でメドベージェフは「僕が邪魔したかどうかブブリクに聞いてくれれば、彼は“していない”と言うだろう。プレーの邪魔はしていないし、試合を乱してもいない。これはルールに問題があるんだ。いくつかのルールは見直しが必要だよ」と納得していない様子を露わにした。

最終的にこの試合に勝利したメドベージェフだが、問題となったペナルティ以外にも、序盤から不安定な展開を見せていた。出だしからミスが続いたメドベージェフは、コーチへ向かって大声をあげたり、まるで奇跡を起こしてくれるラケットでも探すかのようにバッグの中を漁るなど、落ち着かない様子が見られた。その隙を突いたブブリクに第1セットを奪われてしまうが、第2セットの序盤で大雨となり、試合は50分ほど中断。気持ちを切り替えるチャンスを得たメドベージェフは試合再開とともに第1シードらしいプレーを取り戻し、以降はブブリクにブレークポイントすら許すことなく最終的に4-6、6-3、6-4で試合を制した。

試合後に勝者はテレビカメラのレンズにサインをするのが恒例となっているが、メドベージェフはサインの代わりに、「雨が好き」と助け舟を出してくれた天の恵みに感謝の意を表している。3回戦でメドベージェフは、先週の「ATP500 ワシントンDC」をATP500大会最年少(19歳)で優勝したばかりの世界15位のヤニク・シナー(イタリア)対世界85位のジェームズ・ダックワース(オーストラリア)の勝者と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 トロント」でのメドベージェフ

(Photo by Julian Avram/Icon Sportswire via Getty Images)