東京五輪2020男子サッカー競技3位決定戦、Uー24日本代表対U−24メキシコ代表が8月6日に行われる。53年ぶりのメ…

 東京五輪2020男子サッカー競技3位決定戦、Uー24日本代表対U−24メキシコ代表が8月6日に行われる。53年ぶりのメダルを目指す日本はグループリーグ第2節で対戦したメキシコと再戦することになった。今回は、メキシコの要注意人物を3名を紹介する。

■背番号10を背負うメキシコの未来

ディエゴ・ライネス

ポジション:MF

生年月日:2000年6月9日(21歳)

所属クラブ:レアル・ベティス(スペイン)

東京五輪成績:5試合0得点2アシスト

 このチームの背番号10を背負うのがスペイン1部のレアル・ベティスに所属するディエゴ・ライネスだ。まだ21歳のライネスだが、すでにA代表では14試合に出場3得点を記録。メキシコの将来を背負って立つと言われている逸材だ。

 初戦のUー24フランス代表戦では先発出場し、先制ゴールをアシスト。続く日本戦では不発に終わったが、存在感は抜群。ボールを持つと何かやってくれると感じる選手だ。左ウィングが主戦場となっているライネスはこの世代では右ウィングで起用されている。テクニックを活かしたドリブルと正確無比なパスは脅威となる。

 準決勝のブラジル戦は後半から出場。グループリーグ最終節の南アフリカ戦と準々決勝の韓国戦は終盤の出場となっているため、余力はあるかもしれない。日本戦は不発に終わっただけに、リベンジに燃えているはず。これまでゴールこそないものの、2アシストを記録している。ゴール以外でも高い能力を発揮できるため、前回の対戦同様警戒すべき選手であることは間違いない。

■決定力抜群のCF

エンリ・マルティン

ポジション:FW

生年月日:1992年11月18日(28歳)※OA

所属クラブ:クラブ・アメリカ

東京五輪成績:5試合3得点0アシスト

 今大会のメキシコ代表にはオーバーエイジ(OA:25歳以上)として参加しているエンリ・マルティンはここまで3ゴールを記録している。最前線に位置するこの選手を抑えられるかどうかが、鍵を握りそうだ。

 177cmと小柄であるが、決定力のあるFWだ。開幕からの2試合は不発に終わったものの、南アフリカ戦では今大会初ゴールを記録。続く準々決勝の韓国戦では2ゴールを決め、チームの準決勝進出に貢献した。ここまで全試合に先発しており、監督からの信頼も厚い。日本戦で再び出場する可能性は高い。

 センターフォーワードのポジションを担うマルティンと対峙するのは日本のCBのどちらか。冨安健洋が出場した場合は前回の試合を欠場しているため、今大会では初対戦となる。もちろん、板倉滉吉田麻也と情報は交換しているが、肌で感じてみないとわからない部分もある。日本のCBがメキシコの得点源であるこの選手を抑えられるかどうかが、カギを握りそうだ。

■頼れるメキシコの守護神

ギジェルモ・オチョア

ポジション:GK

生年月日:1985年7月13日(36歳)

所属クラブ:クラブ・アメリカ

東京五輪成績:5試合6失点

 今大会全試合にフル出場しているのが36歳の守護神ギジェルモ・オチョアだ。キャプテンマークを巻き、精神的支柱としてもチームを支えている。ここまで5試合に出場し失点は6。準々決勝の韓国戦は3失点を喫したが、準決勝のブラジル戦は無失点。ブラジル戦のPK戦では1本も止めることができなかったが、メキシコの準決勝進出に貢献したことは間違いない。

 ワールドカップには4度選出され、出場したのは2014年のブラジル大会と2018年のロシア大会。特にブラジル大会のグループリーグ第2節でホスト国のブラジルと対戦し、ネイマールなどを擁する超強力攻撃陣を0に抑えた。

 オチョアの特徴はシュートへの反応スピード。抜群の瞬発力で鋭いボールにも反応でき、至近距離からのシュートも止めることができる。大舞台の経験も十分で、大事な一戦でも自身の能力をしっかりと発揮できる。若い選手の多いチームにこういう頼れる選手がいるのは大きいだろう。メキシコ代表の守護神が53年ぶりのメダルを狙う日本代表に立ちはだかる。

いま一番読まれている記事を読む