東京2020オリンピックのホッケーで1次リーグ敗退となった男女日本代表が1日、選手村を退村した。競技会場・大井ホッケー競技場があり、日本代表の事前合宿などを行った品川区で関係者に結果報告を行った。 日本ホッケーの…

 東京2020オリンピックのホッケーで1次リーグ敗退となった男女日本代表が1日、選手村を退村した。競技会場・大井ホッケー競技場があり、日本代表の事前合宿などを行った品川区で関係者に結果報告を行った。

日本ホッケーの発展のために

 男子強化本部長の安西浩哉は「お忙しいなか、このような場を設けていただき、ありがとうございます。自国開催のオリンピックということで日頃のご支援にお応えすべく、全力で戦いましたがご期待に叶うような結果にはなりませんでした。結果が残せなかったことについてお詫び申し上げます。東京に大井ホッケー競技場という素晴らしいホッケー場が誕生しました。関係者のみなさまのご尽力のおかげです。今回の東京オリンピックの結果を変えることはできませんが、経験したこと、学んだことをこれからの日本のホッケーの発展のために活かしていきたい、また、チームは一層強化を図っていきたいと考えています。大井ホッケー競技場を聖地としてますます活用していきたいと考えており、そのためにもみなさまにご支援を賜ることになると思いますが、引き続きご支援をお願いしたいと思います。日頃のご支援に感謝し、また今後も協力・連携していくことをお願いし、ご挨拶とさせていただきます」と話した。

もっといいチームに

 男子サムライジャパンは世界ランキング1位のオーストラリアとの初戦で、田中健太の2ゴールなどで一時リードを奪う健闘を見せたが3-5で敗戦。アルゼンチンに敗れ、第3戦の対ニュージランドは2-2の引き分けで勝ち点1を得たが、その後スペインとインドに連敗し、1分4敗でA組6位。B組6位のカナダの得失点差を上回り、12チーム中11位で大会を終えた。
 山下学主将は「日頃から応援していただき、ありがとうございます。男子は53年ぶりの出場で、すべてが初めての経験でした。結果は自分たちの望んだものではなかったですが、テレビなどを通じて多くの方に試合を見ていただく機会があり、そのなかで自分たちの思ったとおりのプレーはたくさんありました。ネガティブな面ではなく、ポジティブな面がたくさんあったので、今後、日本はもっともっといいチームになっていくのではないかと感じた大会でした。品川区さんにはSNSなどを通じて応援していただき、またホッケーの普及のためにご尽力いただき、ありがとうございます。選手は結果でしか恩返しができないと思います。今後、もっといい結果を出せるようにがんばっていきたいと思います」と挨拶した。

次の五輪につなげていきたい

 女子さくらジャパンは初戦の対中国(3-4)からニュージランド(1-2)、オーストラリア(0-1)、アルゼンチン(1-2)と1点差での敗戦が続いた。5戦目はスペインに1-4で敗れ、5戦全敗でB組6位。得失点差でA組の南アフリカを上回り、男子同様11位で大会を終えた。
 真野由佳梨主将は「東京オリンピックに向けて5年間、たくさんの応援とサポートをいただき、ありがとうございました。金メダルを目指して臨んだ大会で結果が出ずにくやしい試合ばかりでしたが、最後の1秒まであきらめずに走り切った自信はあります。そのなかでみなさんに何かが伝わっていればいいなと願っています。このくやしい結果をわたしたち自身が受け止めて、次のオリンピックに向けて、さくらジャパン全員でつなげていきたいと思っています。」と話した。

ホッケーを普及させていく

 品川区の和氣正典副区長は「熱暑のなか、熱戦を繰り広げていただき、ありがとうございました。直接会場で応援したかったのですが無観客のため、テレビでの観戦でした。それでも手に汗を握る日々が続いて、みなさんのがんばりが伝わってきました。互角の戦いを展開したと思いますし、今後が楽しみだと感じました。品川区としては大規模な区民との交流のイベントや応援するイベントを企画していましたがコロナの影響で実施できませんでした。ただ、これを機会に区としてももっとホッケーを応援して、区民のみなさんとも交流していただき、ホッケーを普及させていく取り組みをしっかりやっていきたいと思います」と挨拶した。

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