東京五輪男子ゴルフ 東京五輪男子ゴルフは1日、埼玉・霞ケ関CC(7447ヤード、パー71)で最終ラウンドが行われ、首位と1打差の2位で出た世界ランク20位の松山英樹(LEXUS)はメダルを逃した。リオ五輪で112年ぶりに五輪競技に復活したゴ…

東京五輪男子ゴルフ

 東京五輪男子ゴルフは1日、埼玉・霞ケ関CC(7447ヤード、パー71)で最終ラウンドが行われ、首位と1打差の2位で出た世界ランク20位の松山英樹(LEXUS)はメダルを逃した。リオ五輪で112年ぶりに五輪競技に復活したゴルフ。4月の海外メジャー・マスターズ優勝から国内凱旋となった試合で日本人初の快挙達成はならなかった。世界ランク5位で米ツアー4勝のザンダー・シャウフェレ(米国)が金メダル、45歳のローリー・サバティーニ(スロバキア)が銀メダル。

 松山は前半7番でバーディーを奪ったが、8番でボギー。それでも直後の9番で1つ伸ばして取り返した。後半は11、12番の連続バーディーで追撃したが、13番でボギー。14番パー5で2オンに成功し、2人の首位と1打差の単独3位と追撃を見せた。しかし、15番で1メートルのパーパットを外してボギー。17番では2メートルのバーディーチャンスを決め切れず。この日はチャンスを多く作ったが、パットに泣く場面が目立った。

 最終18番は第2打をピンまで約3メートルにつけた。しかし、決めれば銅メダルのバーディーパットを外し、5バーディー、3ボギーの69で回り、15アンダーで並んだ3位の7人でプレーオフへ。通常のツアーではほとんど見られない異例の人数で行われた。

 18番で行われたプレーオフ。他の選手たちがパーとした中、松山は第2打でグリーンを外した。第3打のアプローチはピンを大きくオーバー。パーパットを外した。

 松山は4月のマスターズでアジア人初制覇。東京五輪への期待が高まったが、今月2日に新型コロナウイルスの陽性反応を示した。米フロリダ州の自宅で自主隔離。万全な調整ができなかったものの、本番に合わせてきた。

 日本で試合に出るのは2019年11月の国内ツアー以来、約1年8か月ぶり。初日は2アンダーの20位発進だったが、第2日は7つ伸ばして2打差の3位に浮上した。第3日も奮闘して1打差2位。首位のシャウフェレを追う展開で最終日を迎えていた。

 16年リオ五輪は、ジカ熱などの懸念から直前で出場辞退。初の五輪出場で炎天下の中を戦い抜いた。(THE ANSWER編集部)