東京五輪フェンシング男子エペ団体戦で日本がロシア・オリンピック委員会(ROC)を45―36で破り、男女を通じて日本フェ…


 東京五輪フェンシング男子エペ団体戦で日本がロシア・オリンピック委員会(ROC)を45―36で破り、男女を通じて日本フェンシング史上初の金メダルを獲得した。

 この種目でのメダルも初めてとなる快挙となった。日本は宇山賢(29=三菱電機)、山田優(27=自衛隊)、加納虹輝(23=JAL)の3人で決勝に挑み、終始強気にゲームを進めて、大金星を奪い取った。

 キーワードとなったのは「エペジ――ン」だった。フェンシング・エペ団体の愛称でもある、この造語は団体メンバーの一人であるベテランの見延和靖(34=ネクサス)がつけたものだった。

 エペの選手たちを指す「エペ陣」と、「周囲をジ――ンと感動させるようなプレーで団体でもメダルを取りたい」と願い名づけられたもの。名づけ親となった見延選手は決勝に出場ならなかったが、まさに「ジ――ンと感動させられる」熱戦の連続だった。

 世界ランキング8位の日本は初戦で米国に45―39で逆転勝ちしたことから始まり、準々決勝では世界1位で五輪3連覇中のフランスに45―44で競り勝ったことが最大のハイライトとなった。勢いのままに準決勝は韓国を45―38で撃破し、決勝のロシア戦に臨んだ。

 フェンシングでの日本勢のメダルは、2008年北京五輪男子フルーレ個人銀メダルの太田雄貴、12年ロンドン五輪男子フルーレ団体銀メダルに続き3つ目となった。

 最後を決めた加納選手は「今は信じられない気持ちでいっぱいです。夢みたいです」と笑顔をはじけさせた。

 また改めて注目を集めそうなフェンシング競技のおさらいもしておこう。基本は2人の選手が向かい合い、片手に持った剣で互いの有効面を攻防する競技。種目はフルーレ、エペ、サーブルの3種目がある。今回、団体で初金メダルとなった「エペ」とは頭の先から足の裏まで、全身が有効面。攻撃の優先権はないため先に突いた方に点が入り、同時突きも有効になるという特性がある。

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 一方、フルーレは胴体が有効面で、頭や手足への攻撃は無効。攻撃の優先権があり、相手の剣を払うと優先権を奪い返せるという特性がある。同時突きは判定もしくは無効で攻撃は「突き」のみが有効となる。

 また「サーブル」は腰より上の上半身全てが有効面で、下半身への攻撃は無効。攻撃の優先権があり、攻撃は「突き」だけでなく「斬る」のも有効となる。

 試合は、男子・女子それぞれ個人戦と団体戦が実施され、金メダルに輝いたエペ団体の団体戦は1チーム3名による総当たり戦で、3分×9セットのうち、45点先取したチームか、または試合終了時により得点を多く取ったチームが勝利となる。今回の日本は45点先取したため、勝利となった。

 フェンシングは欧州で発祥し「貴族のスポーツ」としても知られる。欧州での競技人口は多い中、日本勢が金メダルを獲得したのは、まさに快挙。「エペジ――ン」を合言葉に選手全員が心を合わせた末にたどり着いた勲章。この快挙にはツイッターのトレンドも「フェンシング」が世界1位に浮上、今後はより注目が集まることになりそうだ。


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