逆転3ランホームランのクルーズを出迎えるドミニカナイン(写真提供=Getty Images)3月11日(土)(現地時間)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)プールC・第3日目で、前回覇者のドミニカ共和国…

逆転3ランホームランのクルーズを出迎えるドミニカナイン(写真提供=Getty Images)

3月11日(土)(現地時間)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)プールC・第3日目で、前回覇者のドミニカ共和国と野球大国・アメリカとの1次ラウンド屈指の好カードが繰り広げられた。

やはりドミニカ共和国の強さは本物であった。
先制したのはアメリカ。3回表二死から1番・キンズラー(タイガース)が内野安打で出塁すると、続くA・ジョーンズ(オリオールズ)の放った打球は右中間へ。この打球がドミニカの失策を誘いアメリカが1点を先制した。さらに二死三塁からイエリッチ(マーリンズ)も左翼線に落ちる適時二塁打を放ち、序盤アメリカが2点をリードする展開に。続く4回表にもアメリカは、9番・クロスフォード(ジャイアンツ)の適時打でリードを広げた。アメリカ先発のストローマン(ブルージェイズ)も、ムービングファストボールを低めに集め、5回途中まで強力ドミニカ共和国打線を3安打無失点に抑えた。

試合は完全にアメリカペースとなり、6回表を終わって5対0。WBCでのドミニカ共和国の連勝がストップするのではという雰囲気がスタジアムに漂いはじめた終盤、ドミニカ強力打線が反撃にでる。6回裏のドミニカ共和国の攻撃。一死から2番・マチャド(オリオールズ)が左翼席に特大の本塁打を放つと、さらに連続四球から5番・サンタナ(インディアンス)の適時打で2点目。続く7回裏にも8番・マルテ、カスティーヨ(オリオールズ)の連続二塁打で3点目を奪い一気に2点差まで詰め寄る。そして迎えた8回裏にドミニカ共和国は無死一、二塁から6番・クルーズ(マリナーズ)がレフトポール際へ逆転3ラン。1アウト後、マルテもダメ押しソロアーチを放ちアメリカを突き放した。最後は、昨シーズン、ニューヨーク・メッツで51セーブをあげたファミリアを投入し逃げ切り。WBC前回大会から10連勝目は、野球大国・アメリカからの逆転勝ちとなった。

これでドミニカ共和国は開幕2連勝で、2次ラウンドプールF進出を決めた。