28日、東京オリンピックの男子サッカー競技のグループステージ最終節が行われる。 27日にはなでしこジャパンがグループ3位…

28日、東京オリンピックの男子サッカー競技のグループステージ最終節が行われる。

27日にはなでしこジャパンがグループ3位ながらも決勝トーナメント進出を決めた中、男子も続くことが期待されている。

男子サッカーは、女子サッカーとはレギュレーションが異なる。男子は4カ国が4つのグループに分かれてグループステージを開催。各グループの上位2カ国の8チームが決勝トーナメントに進出。女子のように3位チームが救われることはない。

第2節を終えた時点で、U-24日本代表が所属するグループAは日本が2連勝で首位。2位にはU-24メキシコ代表、3位にはU-24フランス代表が位置している。

第2節を終えた時点で、男子はグループステージ突破が決まっている国はない状況。敗退が決定しているのも、グループDのU-24サウジアラビア代表のみという状況で、どの国も可能性を残しているという大注目の最終節となっている。

■グループA順位表

勝ち点(勝/分/負/得失点)

1:U-24日本代表 6(2/0/0/+2)

2:U-24メキシコ代表 3(1/0/1/+2)

3:U-24フランス代表 3(1/0/1/-2)

4:U-24南アフリカ代表 0(0/0/2/-2)

■グループB順位表

勝ち点(勝/分/負/得失点)

1:U-24韓国代表 3(1/0/1/+3)

2:U-24ホンジュラス代表 3(1/0/1/0)

3:U-24ニュージーランド代表 3(1/0/1/0)

4:U-24ルーマニア代表 3(1/0/1/-3)

■グループC順位表

勝ち点(勝/分/負/得失点)

1:U-24スペイン代表 4(1/1/0/+1)

2:U-24オーストラリア代表 3(1/0/1/+1)

3:U-24アルゼンチン代表 3(1/0/1/-1)

4:U-24エジプト代表 1(0/1/1/-1)

■グループD順位表

勝ち点(勝/分/負/得失点)

1:U-24ブラジル代表 6(2/0/0/+2)

2:U-24コートジボワール代表 3(1/0/1/+2)

3:U-24トイヅ代表 3(1/0/1/-2)

4:U-24サウジアラビア代表 0(0/0/2/-2)

◆敗戦なら敗退の可能性

ここまで2連勝と2試合を終えて最高の結果を残している日本。全チームを見ても日本とブラジル以外は連勝していない状況だ。

しかし、その状況でも日本の突破は安心できない。最終節のU-24フランス代表戦の結果次第では、最悪の結末が待っている。

まず、日本は引き分け以上の結果では2位以内が確定するため決勝トーナメント進出が決まる。問題は敗れた時だ。

順位決定の方式は、勝ち点、得失点、総得点の順となる。日本とフランスの勝ち点差は「3」のため、敗れても勝ち点で上回れることはない。問題は得失点差だ。

■グループA順位表

勝ち点(勝/分/負/得点/失点/得失点)

1:U-24日本代表 6(2/0/0/3/1/+2)

2:U-24メキシコ代表 3(1/0/1/5/3/+2)

3:U-24フランス代表 3(1/0/1/5/7/-2)

4:U-24南アフリカ代表 0(0/0/2/3/5/-2)

両チームの得失点差は「4」。1点差つくごとに2ずつ詰まるため、日本は2点差で負けた場合は得失点差でも並ぶこととなる。

その場合は総督得点で決まる。現時点で日本の得点は「3」、フランスの得点は「5」となっており、2点差で負けた場合は得点数でフランスが日本を上回る状況。裏を返せば、1点差であれば敗戦でも突破が決まる。

◆もう1カードの結果でも左右

ただ、2点差で負けた場合でも日本が突破を決める可能性は残されている。それは、南アフリカとメキシコの試合だ。

現在メキシコは勝ち点3、南アフリカは勝ち点0の状況。フランスが日本に勝って勝ち点6に伸ばしたとしても、メキシコが勝ち点6に満たなければ問題はない。

つまり、南アフリカとメキシコの試合が引き分け、または南アフリカが勝利した場合は、日本の試合結果に関わらず突破が決まる。

南アフリカは日本戦でも堅い守備を見せていた中で、フランス戦では3ゴールを奪ったものの、アディショナルタイムの失点で敗戦。メキシコとの試合がどっちに転ぶかはわからない。

ただ、日本としては自力で突破を決めたいところ。徐々に調子を上げているフランス相手にしっかりと戦えなければ、勝ち進んでも目指す金メダルは厳しいものになると言える。

◆25年前の二の舞は避けたい

長らくサッカーを観て来た方には、嫌な雰囲気を感じている方もいるかもしれない。それは1996年のアトランタ・オリンピックでの出来事だ。

男女のサッカーが行われるようになった1996年のアトランタ・オリンピック。当時の日本は、前園真聖や中田英寿らが参加していた。

“マイアミの奇跡”という出来事なら知っている方も多いだろう。この大会で最も話題となったのは、初戦の日本vsブラジル。伊東輝悦のゴールで日本が優勝候補のブラジルに大金星を挙げたのだ。

これは世界的にも話題となったが、この大会の日本はグループステージで敗退している。

初戦でブラジルに勝利したものの、2戦目のナイジェリア戦では2-0で敗戦。3戦目でハンガリー代表に勝利し2勝1敗とした。

2勝を挙げたにも関わらず敗退。勝ち点6で3チームが並んだが、得失点差で敗退となった。

今回もここまで2連勝と結果としては最高。しかし、前述の通り結果次第では敗退の可能性も残っている状況。気を抜かずにしっかりと戦わなければ、足元をすくわれる可能性があることを肝に命じておきたいところだ。

◆フランスはどうなのか?

大会前は優勝候補にも挙げらていたフランスだが、実は苦しいチーム事情があった。

選手の拘束力がないオリンピックに関して、フランス代表は選手の招集拒否に遭うことに。多くのクラブに反対を受けた結果、この世代のベストメンバーを組めたとは言えない。

世代で考えればパリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペ、ビッグクラブが獲得に動いているスタッド・レンヌのMFエドゥアルド・カマヴィンガらがいるが、いずれも招集は叶わなかった。

また、チーム作りが進まない結果、五輪の2試合を含めて3試合しか行えていない状況。その結果、初戦のU-24メキシコ代表戦では4-1で大敗するなど、思わぬ事態となっていた。

しかし、南アフリカ戦では粘りに粘って4-3と打ち勝ったことを考えれば、力は十分に持っている。

オーバーエイジとして参加しているFWアンドレ=ピエール・ジニャックは2試合連続ゴールで4得点を記録。現在の大会得点王となっている。日本の守備陣がしっかりと抑えられるかはカギになるだろう。

フランスで長らくプレーしたDF酒井宏樹は同じオーバーエイジのMFテジ・サヴァニエを要注意人物に挙げていたが、そのサヴァニエが南アフリカ戦で試合終了間際にゴールを決めて勝利。曲者であることを証明している。

当然、自分たちが決勝トーナメントに進む可能性を掴むには、日本戦に勝利するしかない。本気でくる3戦目のフランス相手に日本がどう戦うのか。注目の試合は20時30分にキックオフを迎える。