いよいよ開幕する東京オリンピックの男子サッカー競技。U-24日本代表は初戦でU-24南アフリカ代表と対戦する。 新型コロ…
いよいよ開幕する東京オリンピックの男子サッカー競技。U-24日本代表は初戦でU-24南アフリカ代表と対戦する。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて開催が1年延期になった今大会。待ちに待った日がやってきた。
オリンピック本大会前の親善試合では、U-24ホンジュラス代表、U-24スペイン代表と対戦し、1勝1分けで終えた日本。一定の手応えを掴んだ中で大事な初戦を迎えることとなる。
◆金メダルへの第一歩

日本が目指すのは1968年のメキシコシティ・オリンピック以来となるメダルの獲得。それも、頂点に立つ金メダルだ。
各選手や森保一監督、反町康治技術委員長も自国開催でのオリンピックで、53年ぶりのメダル獲得、それも金メダルを獲得することが目標だと語ってきた。その第一歩がついに踏み出させることとなる。
5年前のリオ・デ・ジャネイロ・オリンピックでは1勝1分け1敗でグループステージで敗退。9年前のロンドン・オリンピックではメダルまで後一歩に迫りながらも、韓国に敗れて4位に終わった。
世代別代表が出場するようになった1996年のアトランタ・オリンピックから7大会連続で出場している日本だが、グループステージを突破したのは2000年のシドニー・オリンピック、2012年のロンドン・オリンピックの2度だけだ。
その2大会は初戦でどちらも勝利。1996年のアトランタ・オリンピックは“マイアミの奇跡”でも知られているようにブラジルに初戦で勝利し2勝したものの、得失点差でグループステージ敗退となっている。
何れにしても、短期決戦において初戦の重要性は知られたこと。金メダルを目指す以上は、初戦でしっかりと勝利できるかが重要となる。
◆万全のメンバーで臨む

今大会の開幕を前にして、メンバーが18名から22名に変更。試合ごとに18名を選んで臨んでいくことになるレギュレーションとなった。
試合の24時間前までにケガなどでエントリー変更が可能だったが、日本はせず。準備段階で状態に不安があった選手も全員が大会に臨めるという状況なのだろう。
別メニュー調整が続いていたFW上田綺世(鹿島アントラーズ)もU-24スペイン代表戦で途中出場。MF三笘薫(川崎フロンターレ)は合流間も無く、ケガもしていることからメンバー外だったが、しっかりとコンディションを上げていっているはずだ。
18名でのやりくりではなく、22名まで拡大されての選手のやりくりは、森保監督にとっても大きなアドバンテージと言える。選手のコンディションを見極めて、万全の18名で試合に臨めること。過密日程、高温多湿を考えれば、同じメンバーだけで戦い抜くのは難しく、しっかりとしたマネジメントが期待される。
◆不安要素が山積の南アフリカ
対する南アフリカはアフリカ予選を3位で勝ち抜いての出場。2大会連続3回目となる。
日本とはシドニー・オリンピックでも同組となり、初戦で対戦した試合は1-2で日本が勝利。高原直泰(沖縄SV)の2ゴールで勝利した。
もちろんメンバーを始め、戦い方も全然違うチーム。そしてレベルも格段に上がっているだろう。しかし、その南アフリカ代表が悲劇に見舞われている。
来日後、選手2名が新型コロナウイルスに感染。選手を含む18名が濃厚接触者として認定されてしまったのだ。コロナ禍というイレギュラーな状況で起きたことではあるが、陽性判定を受けた2選手は起用できず。濃厚接触者と認定された選手たちも、キックオフ6時間前のPCR検査で陰性が証明されなければ試合には出られない。
13名という試合開催基準の人数を満たせなければ、日本が3-0の不戦勝になるレギュレーション。最後の最後までわからない状況だが、選手たちはトレーニングはおこなっており、調整はできている。
不安要素が色々ある中での日本戦。当然勝利を目指してくるが、そこで日本とどう戦うのかは注目だ。
◆予想スタメン[4-2-3-1]

GK:谷晃生
DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、旗手怜央
MF:遠藤航、田中碧
MF:堂安律、久保建英、三好康児
FW:林大地
監督:森保一
初戦のスターティングメンバーには、スペイン戦で出場した選手たちが中心になると予想する。
GKは引き続き谷晃生(湘南ベルマーレ)になるだろう。6月シリーズから正守護神の座を掴んだであろう谷。しっかりとしたパフォーマンスを見せて無失点スタートを期待したい。
最終ラインは右からDF酒井宏樹(浦和レッズ)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF冨安健洋(ボローニャ)、DF旗手怜央(川崎フロンターレ)と予想する。
オーバーエイジの酒井と吉田、そしてA代表のレギュラーでもある冨安の起用は間違いない。大会の途中ではコンディションなどで誰かが外れる可能性はあるが、この3人はケガさえなければ不動と言える。そして注目の左サイドバックは旗手と予想する。守備面を考えればDF中山雄太(ズヴォレ)の起用が考えられるが、初戦は勝利が必要な状況。疲弊する後半に持ち込むというよりは前半から押し込んで勝利していきたいところだ。その点では攻撃に分がある旗手を起用すべきだろう。
ボランチはMF遠藤航(シュツットガルト)とMF田中碧(デュッセルドルフ)だろう。今のU-24日本代表ではこの2人のコンビが最も安定している。この2人が機能すれば、しっかりと日本がペースを握って戦えることは間違いない。
2列目は右からMF堂安律(PSV)、MF久保建英(レアル・マドリー)、MF三好康児(アントワープ)と並ぶと予想する。堂安は4試合連続ゴール中と好調を維持し、久保も6月の戦いから調子を上げている。左サイドは相馬勇紀(名古屋グランパス)という選択肢もあるが、旗手を後ろに置くと考えた場合は三好を推したい。守備面まで気を配れる三好を起き、バテる後半に相馬を入れて南アフリカを仕留めたいところだ。
1トップは難しいところだがFW林大地(サガン鳥栖)と予想する。ホンジュラス戦、スペイン戦と先発出場した林。ゴールはなかったが、効果的なプレー、自身の特徴を出すプレーは見せていた。2列目を生かすという点では、林が相手を背負ってプレーすること、前線を掻き回して相手DFを疲弊させることも計算が立つ。バックアップメンバーだった男の初戦先発という抜擢を期待したい。
何れにしても交代枠は5つあり、暑さや日程を考えると森保監督の采配も重要になってくる。自分たちで試合を動かし、コントロールして進められるかがカギ。そのためのベストな11人を送り込み、ベストな5つの交代策を打ってもらいたい。
初戦の南アフリカ代表戦は22日(木)の20時に東京スタジアムでキックオフを迎える。