サンウルブズ・南アフリカ遠征不参加組と日本代表候補の育成トレーニングを目的とした、NDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)の第1回キャンプが3月10日で終了。指揮をとったジェミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は、プロ野球春…

 サンウルブズ・南アフリカ遠征不参加組と日本代表候補の育成トレーニングを目的とした、NDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)の第1回キャンプが3月10日で終了。指揮をとったジェミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ(HC)は、プロ野球春季キャンプでは第1クルーと言えるキャンプを終えて、満足気だった。

 9日午後のトレーニング終了後、PR渡邉隆之(東海大4年、4月から神戸製鋼コベルコスティーラーズ)を呼び止め、約10分間、話し合った。
 渡邉は話す。「(ジョセフHCから)期待されている。『今後、練習はもっと早い展開になっていく。なんとかついてくるのではなく、こなすのではなく、超えて欲しい』と言葉をかけてもらいました。確かにオフ明けで体がついていけないところもあった。自分をもっと犠牲にしたプレーをしていかないといけない。『もっとできるだろう』と」。
 期待の高さを理解した。東海大でのシーズンを終えた日本代表キャップ6を持つタイトヘッドだが、今回のキャンプは「きつかったですね。サンウルブズのメンバーは動けていた。新しく入った何人かは、ついていけなかった」。
 渡邉は、課題はわかっている。「ボールキャリーとタックルの精度を上げること」。

 遅れて3月8日、キャンプに追加招集されたSO/CTB中村亮土(サントリーサンゴリアス)は充実していた。
「楽しい。久しぶりのチーム練習。高いレベルでできるので成長しないといけない」。負荷をかけたアタック&ディフェンスではサポートの意識をもち動いていた。キャンプでは「プレーの判断のレベルアップ」をポイントに置いている。
 ジョセフHCがサンウルブズから日本代表メンバーを選ぶと話していることに意気込む。「まずはサンウルブズのメンバー入りを目指す」。ポジションは求められる場所をやり切る覚悟でいる。(文:見明亨徳)