写真提供=Getty Images3月6日、侍ジャパンは「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)の1次ラウンド開幕を翌日に控え、決戦の地である東京ドームで最終調整を行った。 その後に行われた記者会見で、小…
3月6日、侍ジャパンは「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)の1次ラウンド開幕を翌日に控え、決戦の地である東京ドームで最終調整を行った。
その後に行われた記者会見で、小久保裕紀監督は「まだ、ドキドキの緊張感というよりはリラックスしていたのかなと思います」と選手たちの様子について印象を語った。自身の気持ちについても「もちろん気持ちは高まっていますが、明日にならないと震えはこないでしょう」と冷静に語った。
また、「世界に示したい野球」について問われると「投手力の高さを示したいです」とアピールした。
その投手陣だが、開幕戦となるキューバ戦の先発には石川歩投手(ロッテ)の起用を明言し、「掴みどころのない投手なので、いつも通り飄々と投げてもらいたいです」と期待を込めた。また、1次ラウンドは球数制限が65球と少ないため、カギを握る継投については「強化試合で投手に手応えを得ているので、どう繋いで行くかを権藤博コーチと考えていきたいです」と語った。
打線には関しては「ある程度固まっていますが、もう一晩しっかり考えて決めたいです」と話し、特に悩んでいる部分については、三塁手の起用を本職の松田宣浩内野手(ソフトバンク)にするか、本来は遊撃手の田中広輔内野手(広島)にするかの部分だという。一方で4番打者に関しては、これまで発言してきた通り「どんな形であれ4番は筒香嘉智外野手(DeNA)だけは固定していきます」と、変わらぬ信頼を明かした。
対するキューバは先発に188cm右腕のノエルビス・エンテンザ投手の起用を明言。ただ、小久保監督は「おそらく投手は8人、9人つぎ込んでくると予想しています」と、対先発投手ということに対してではない形でオーダーを組むようだ。
何をしてくるか分からない不気味さを持ったキューバに対して、侍ジャパンは初戦で幸先の良いスタートを切れるのか。いよいよ運命のWBCが開幕する。
文=高木遊