【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・7/11 七夕賞(GIII・福島…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・7/11 七夕賞(GIII・福島・芝2000m)

 2番手を追走したトーラスジェミニが逃げ粘るロザムールを交わして重賞初制覇を成し遂げました。雨の影響で馬場コンディションは稍重。不良馬場のエプソムCで3着に食い込み、重馬場の東風Sを逃げ切った実績があるので、渋った馬場は追い風でした。

 と同時に、前走の安田記念で良馬場ながら5着と踏ん張ったように、ここにきての地力強化は目覚ましいものがあります。それが距離延長に耐えた最大の要因でもあるでしょう。

 父キングズベストは芝8ハロンで争われる英2000ギニー(G1)の勝ち馬。世紀の名繁殖牝馬アーバンシー(ガリレオの母)の半弟にあたる良血です。

 ヨーロッパに繋養されていた時代にワークフォース(英ダービー、凱旋門賞)、エイシンフラッシュ(日本ダービー、天皇賞・秋)を出したものの、日本にやってきてからの成績は決して良好とはいえず、重賞勝ち馬はコスモメドウ(ダイヤモンドS)に次いでこれが2頭目です。

 ヨーロッパ血統だけあって道悪は鬼。そして、スパッと切れる脚がないので、瞬発力が要求される直線の長いコースより、スピードの持続力がモノをいう小回りコースを得意としています。全10場の芝コースのなかで福島競馬場の連対率は最も優秀です。今回、3着となったショウナンバルディもキングズベスト産駒でした。

・7/11 プロキオンS(GIII・小倉・ダ1700m)

 好位を追走した9番人気メイショウカズサが快勝。2着は14番人気トップウイナー、3着は12番人気メイショウウズマサが入り、3連単は194万馬券となりました。

 雨の影響で脚抜きのいい馬場コンディションだったため、ダート1700mの勝ちタイムは1分40秒9のコースレコードでした。

 父カジノドライヴはエーピーインディ系で、全10場のダートコースのなかで小倉を最も得意としています。なおかつ、脚抜きのいいダートの鬼で、馬場コンデション別のダート連対率は、良→稍重→重→不良と水分を含むごとに上昇していきます。

 カジノフォンテン(川崎記念、かしわ記念)、ヴェンジェンス(みやこS)が代表産駒です。ここ3走、15着→8着→15着とまったく振るわず、勝ち馬とのタイム差はいずれも4秒以上でした。得意条件で大きな変わり身を見せました。

(文=栗山求)