今季、連続無失点試合の日本記録を更新した埼玉西武の平良海馬が、ファン投票で全投手中最多となる34万5771票を集めて自身初選出。オールスター舞台でも自慢の剛速球で真っ向勝負する。

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 まさに“旬の男”だ。高卒4年目の今季、3月26日の開幕戦での登板以降、セットアッパーとして無失点登板を続けて、4月までに14試合登板で12ホールドをマークすると、5月4日のオリックス戦で球団新記録となる14試合連続ホールドポイントを記録。勢いは止まらず、5月末からは抑え役に配置転換された中でも防御率0.00をキープ。

 6月13日に田島慎二(中日)が持つ開幕からの連続試合無失点のプロ野球記録(開幕31試合連続)を更新すると、同22日に豊田清(埼玉西武)と比嘉幹貴(オリックス)が持つシーズン34試合連続無失点のパ・リーグ記録も更新。そして7月1日には藤川球児(阪神)のシーズン38試合連続無失点のプロ野球記録を更新。

 今季40試合目の登板となった同6日の日本ハム戦で今季初失点を許し、連続無失点記録は「39試合」でストップしたが、その時点で21ホールド、11セーブ、防御率0.23という圧巻の数字が並んでいる。

 生まれも育ちも沖縄、石垣島。八重山商工高では1年時から試合に登板し、3年時には最速150キロ超の「琉球の剛腕」としてスカウト陣の注目を集めるも、県予選1回戦で敗退するなど甲子園出場は叶わずに全国的には無名の存在。

 それでも、その潜在能力を高く評価した埼玉西武が2017年のドラフト会議で4位指名。プロ1年目に2軍戦10試合に登板すると、2年目に1軍で26試合に登板。そして3年目の2020年に中継ぎとして54試合に登板して1勝0戦33ホールド1セーブ、防御率1.87の好成績を残して新人王を受賞。そのままの今季の“記録ラッシュ”の大活躍に繋げた。

 最大の武器は最速160キロにまで伸びたストレートだが、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩で、奪三振率は11.64を誇る(7月8日時点)。その豪快なピッチングと相反したマイペースな性格、そして愛称「男梅」もファンの間では定着して今回のファン投票選出にもつながったが、「全然思ってもいなかったことでしたのでうれしいです」と平良。

 謙遜した姿勢のまま、「オールスターは三振かホームランかという舞台ですし、みんなホームランを狙ってくると思いますので、抑えられるようにがんばります」と笑み。狙うは連続三振。もちろん無失点に抑える。第1戦の舞台は本拠地・メットライフドーム。慣れ親しんだマウンドからギア全開の全力投球を披露する。