オリックスの主砲、吉田正尚が両リーグ最多となる44万8305票を獲得し、自身3年連続3度目のオールスターにトップ選出の肩書きを背負って臨む。

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 プロ入りから6年、もはや押しも押されもせぬ日本球界を代表するスラッガーとなった。福井県に生まれ、敦賀気比高では1年夏、2年春と4番打者として甲子園に出場。進学した青山学院大でも1年春からレギュラーを獲得し、侍ジャパン大学代表でも活躍した。

 ドラフト1位で入団した1年目、2年目は故障で離脱する期間が長かったが、「椎間板ヘルニア摘出」の手術を受けて腰痛の悩みを取り除いて以降はシーズンフル出場を続け、2018年(打率.321、26本塁打、86打点)、2019年(打率.322、29本塁打、85打点)、2020年(打率.350、14本塁打、64打点)と能力を発揮。身長173センチと小柄だが、筋力トレーニングで鍛え上げられた体全体を使った豪快なフルスイングで快音を残し続けた。

 迎えた今季も79試合出場時点(7月5日時点)で、12球団トップの打率.341に加えて、15本塁打(リーグ5位)、49打点(同3位)、さらに出塁率.431(同1位)、長打率.552(同2位)、得点圏打率.403(同2位)の好成績。

 オールスターの最終中間発表時では、佐藤輝明(阪神)に2万8640票差、同じパ・リーグ外野手部門の柳田悠岐(福岡ソフトバンク)にも1万3919票差をつけられていたが、オリックスが11年ぶりの交流戦優勝を飾った中で、自身も5月に23試合出場で打率.382、6本塁打、24打点と大暴れし、逆転でのトップ選出を果たした。

「2年ぶりのオールスターゲームですので、ファンの方もそうだと思いますが、自分自身も非常に楽しみにしています」と吉田。12球団最多得票について「おこがましいですよね。熱心なファンの方がたくさんいて嬉しいです」と照れ笑いを浮かべながらも、「ファンのみなさんに喜んでもらえるホームランが打てるように頑張ります」と力強く宣言。

 選手間投票でも選出され、「とても光栄に思います。選んでいただいたことに恥じないプレーをお見せできるように頑張ります」と拳を握り直した。

 過去のオールスターでは、2018年の第1戦で5打数2安打1打点、第2戦で3打数1安打、2019年の第1戦で3打数1安打と毎試合ヒットを放ち、2019年の第2戦では3打数2安打2打点1本塁打で敢闘選手賞を受賞した。今年のオールスター前日の7月15日に28歳となる男が、ファンの期待に豪快なアーチで応え、誕生日祝いのMVP獲得を狙う。