「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)に第10シードで臨んでいる22歳のデニス・…
「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)に第10シードで臨んでいる22歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)。「ウィンブルドン」では2016年のジュニアで優勝したことがあるものの、その後は2回戦進出が最高成績だった。しかし、今大会では元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)を3回戦で下し、2週目まで勝ち残っている。そんな彼が最も好きなグラスコートへの思いをATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトに語った。【大会概要】フェデラーやジョコビッチも出場!「ウィンブルドン」【実際の映像】最後はサービスエース!「僕のヒーロー」であるマレーを下したシャポバロフ
Q:グラスコートへ切り替える際に最も調整しなければならないことは?
「グラスコートでは、より細かいステップが必要になると思っている。ステップが大きいとバランスを崩したりスリップしたりする可能性が高くなるからね。でも細かいステップが増えると足やふくらはぎにかなり負担がかかるから、そこが最も気を付けないといけない」
Q:グラスコートでのアレルギーに悩まされることはありませんか?
「ああ、死にそうになることもあるよ。本当にひどい。アレルギーがあるから、毎年この時期は鼻が詰まったり目がかゆくなったりして大変なんだ。本当につらいよ。試合中は大丈夫なんだけど、夕方以降になると花粉もあるからどうしようもない。それでもグラスコートが好きなんだ。愛憎関係ってところだね」
Q:グラスコートでプレーしていて一番好きなことは?
「芝の上に立っている時の感触がなんとも言えない。足の裏に感じる柔らかい感触が他のコートとは全然違うんだ。まるで別のスポーツをしているような感覚にさえなるよ。その背景にある歴史を知った上で芝の上でプレーするのは最高にいい気分だ。シーズンの中でグラスコートのシーズンは本当に短い期間だけど、多分一番楽しいね」
Q:グラスコートでプレーしていて一番嫌いなことは?
「シーズンが短くて波に乗るのが難しいこと。最初からキレがないと厄介なことになる。“ウィンブルドン”で他の選手が自分より芝に馴染んでいて、自分はまだ調整できていないと厳しいね。初日から気持ち良くプレーすることが大切なんだ」
Q:自分以外の試合で最も印象的な「ウィンブルドン」の試合は?
「ロジャー・フェデラー(スイス)の試合の数々だね。彼が(2009年に)アンディ・ロディック(アメリカ)に勝って、グランドスラム通算優勝記録を更新した(15回)時は、とても素晴らしいテニスをしていたことを覚えている。あとは(テニス史上最長の試合となった2010年の)ニコラ・マウ(フランス)対ジョン・イズナー(アメリカ)の試合も本当に凄かった。試合を見ていたのか、それとも3日間の出来事として見ていたのかさえ思い出せないよ。“ウィンブルドン”の歴史に刻まれたことはかなりクールだと思うけど、さすがに11時間ずっと見ていたわけではないよ!」
Q:グラスコートでプレーする時は真っ白なウェアと色のあるウェア、どちらが好きですか?
「正直なところ、(ウィンブルドンの)オールホワイトというルールはあまり好きじゃないんだ。伝統とか、そういうことはわかるんだけど、せめて少しでも色があればかっこいいのにね。でもちゃんとそのことは理解しているし、その背景にある歴史にも敬意を示している。ただやっぱり若いうちはすべてのルールに従いたくないものだからね、自分の好きなウェアでプレーできたらいいな、とは思うよ。少しでも色を許してもらえるなら、靴を超派手にするかな」
Q:サーブ&ボレー派?それともチップ&チャージ派?
「サーブ&ボレー派だね。そっちの方がよくやるけど、チップ&チャージも使いこなしたいと思っている。ただ、サーブ&ボレーほどうまくないから、チップ&チャージはロジャーに任せるよ。リターンゲームでは相手を走らせて、それからサーブ&ボレーで決めたいね」
Q:刈りたての芝とすり減った芝、好みなのは?
「刈りたて。感触の問題じゃなくて、単にそっちの方が見た目がいいから。すり減ってしまうと見た目があまり良くないよね。まあ、すり減っている方が勝ち進んでいるってことだけど、残念ながらジュニアの大会以外で僕はまだそれを経験していないんだ」
Q:グラスコートでどの世代のどの選手とも対戦できるとしたら?
「グラスコートが苦手なのは誰?簡単に勝てる試合がいいな。いや、やっぱりビヨン・ボルグ(スウェーデン)やピート・サンプラス(アメリカ)と対戦した時の感覚を体験してみたい。特に、彼らがたくさんの成功を収めてきたサーフェス(グラス)でね。ロジャーもそうだけど、できれば彼との対戦はこれから実際にあることを願っている。ボルグとサンプラスのどちらかを選ぶとしたら、ボルグだね。(当時使われていた)木製のラケットを使ってさ、それで僕は1ゲームも取れないんだ」
Q:フォアハンド、バックハンド、サーブ、ボレー、スライスを色々な選手から組み合わせて、完璧なグラスコートプレーヤーを作るとしたら?
「サーブはミロシュ・ラオニッチ(カナダ)。彼のサーブは冗談かと思うくらい凄いよ。特にグラスコートではね。フォアハンドはラファエル・ナダル(スペイン)だ。彼の重たいスピンを打ち返すのはかなり難しい。ロジャーはボレーに取っておく。リターンはノバク・ジョコビッチ(セルビア)以外考えられない。説明はいらないよね。バックハンドはコンパクトさが武器のマレー。スライスはフェリシアーノ・ロペス(スペイン)。あれにはかなわない」
「ウィンブルドン」4回戦では第8シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦するシャポバロフ。憧れのフェデラーと戦いたければジョコビッチらがいる山を抜けて決勝まで勝ち進む必要があるが、得意のグラスコートでどこまで快進撃を続けられるだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ウィンブルドン」でのシャポバロフ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)