カシメロのドーピング検査拒否示唆を引き金にキャンセルとなったドネア戦 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は8月14日にWBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と対戦することが決まった。WBC…

カシメロのドーピング検査拒否示唆を引き金にキャンセルとなったドネア戦

 ボクシングのWBO世界バンタム級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は8月14日にWBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)と対戦することが決まった。WBC同級王者ノニト・ドネア(フィリピン)戦がキャンセルとなり、当初予定されていたカードに戻った形に。カシメロ陣営はドネアサイドに謝罪したと、米スポーツ専門局「ESPN」が伝えている。

 カシメロは自身がドーピング検査拒否を示唆したことを引き金に、8月14日に予定されていた試合をドネアにキャンセルされた。カシメロがドネアの家族を中傷していたとも報じられた。記事によると、カシメロが所属するMPプロモーションズのプロモーター、ショーン・ギボンズ氏は一連の騒動について「コントロールを失った」とドネアサイドに謝罪。「突っかかって言うべきではないことを言ってしまった」などと釈明したという。

 代わって決まったのはリゴンドー戦。2013年に、そのドネアを判定で破った相手であり、敗戦は2017年にスーパーフェザー級で戦ったワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のみという難敵だ。

 記事によると、米カリフォルニア州で行われる一戦。ギボンズ氏は「我々はより難しい試合に挑むことになる。ドネアを破った男との試合だ」と警戒心を示し、「彼は人生で1試合しか結果の良くない試合をしていない。そしてそれは彼よりも2階級も上のワシル・ロマチェンコが相手だった。ギジェルモ・リゴンドー、この男にはまだまだ力が残っている」と敬意を述べたという。

 WBAスーパー&IBF王者・井上尚弥(大橋)の4団体統一の道のりにも影響してくるWBO王座の動向。ひとまずドネアサイドに謝罪したカシメロ陣営だが、熟練のリゴンドーを相手にどんな戦いを見せるのだろうか。(THE ANSWER編集部)