「おなかだけがぽっこり出ている」「おなかをへこませているつもりだけどウエストがきつい……」そんなお悩みはありませんか? もしかしたら、へこまないおなかの原因は内臓脂肪が増えているからかもしれません。内臓脂肪が増えると見た目が悪くなるだけでは…
「おなかだけがぽっこり出ている」
「おなかをへこませているつもりだけどウエストがきつい……」
そんなお悩みはありませんか? もしかしたら、へこまないおなかの原因は内臓脂肪が増えているからかもしれません。内臓脂肪が増えると見た目が悪くなるだけではなく、さらに太りやすくなる可能性もあるといわれているのです。
そこで今回は、内臓脂肪を減らす運動と生活のなかでできるポイントをご紹介します。簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
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1.内臓脂肪とは?
体脂肪は大きく以下の2種類に分けられます。
・皮膚の下にあるの「皮下脂肪」
・おなかの中の腸の周りにあるの「内臓脂肪」
皮下脂肪はゆっくりと蓄積され、いったんついてしまうと減らしにくい面があるとされますが、内臓脂肪は付きやすいけれど落としやすいという特徴があるといわれます。
内臓脂肪は生きていくうえで重要な貯蔵エネルギーでありますが、多くなりすぎるとホルモン分泌異常を起こすことが知られています。このことが、さらなる肥満を招く原因となります。
たとえば、食欲を抑える働きをするレプチンというホルモンは、通常であれば脂肪が増えると分泌量が増えて食欲を低下させ肥満を防いでくれるといわれます。しかし、内臓脂肪が増えすぎるとレプチンの分泌量が増えても食欲が治まらず、食べ過ぎる、太りすぎるということが起こりやすくなるとわかっているのです。
2.内臓脂肪を減らす運動はコレ!
エネルギー源として使いやすい内臓脂肪を減らすためには、体を動かし消費エネルギーを増やすことをおすすめします。目安は以下のとおりです。
<内臓脂肪を減らす運動の目安>
・中強度の有酸素運動
・30~60分/日
・3日/週~
中強度の有酸素運動とは、やや早めのウォーキングや通勤・通学での自転車、ゆっくり上がる階段などにくわえ、掃除機をかけたり、洗車したりという日常生活も当てはまります。運動の種類によって効果に差はないので、楽しく長く続けられるかを重視しましょう。
また運動時間はまとめて確保しなくても大丈夫。まとめて30分運動したときと、10分を3回に分けて運動したときでは効果は変わらないことがわかっています。体力や環境に合わせてご自身のスタイルを作り上げましょう。
3.内臓脂肪を減らす生活のポイント(情報提供:あんしん漢方)
運動はしているのになかなか痩せないとお困りの人も多いはず。そんなときは、食事にも意識を向けてみましょう。脂肪をエネルギーとして使うにはビタミン、ミネラルなど多くの栄養素を必要とします。特定の食材を抜いたり、極端に食事量を減らすことは避け、バランスよく食事をとるようにしましょう。
実は、胃腸も筋肉でできていて、胃腸が元気にしっかりと動くとエネルギー消費量が上がります。胃腸を元気に動かすには、しっかり噛めるものを食べることが大切。スムージーなどのドリンク系を食事代わりにするのではなく、ごはんを中心とした日本型の食事がおすすめです。
「運動や食事には気を使っているのに内臓脂肪がなかなか減らない……」
そんな方は漢方薬を試してみてはいかがでしょう。
漢方薬は医薬品として効果と安全性が認められている自然由来のお薬です。
比較的、副作用が少ないといわれているため、ダイエットが目的の方でも安心して服用できます。
「運動不足による肥満」「食べ過ぎによる肥満」「ホルモンバランスによる肥満」などの症状にも、効果のある漢方薬はいくつもあります。
漢方薬は体質の改善に働きかけるため、リバウンドを繰り返したくない方への痩せやすい体質づくりには最適といえるでしょう。
「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日飲むだけと、手間なく続けられます。ただし、より効果を得るためには適度な運動やバランスの取れた食事を取ることも大事です。
<内臓脂肪が気になる方におすすめの漢方薬>
・防風通聖散:おなか周りに脂肪があり便秘気味の方に
便通を促し体内に滞った気や血のめぐりを良くしてくれます。
・防已黄耆湯:疲れやすくむくみがちで水太りの方に
水分循環を促し滞った水をめぐらせてくれます。
・大柴胡湯:イライラしやすく脇腹が張り便秘のある方に
気のめぐりを良くし、食欲などの気持ちを整えてくれます。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切です。自分の今の状態に合っていない場合は効果がないだけでなく、からだへのダメージ(副作用)を受ける場合もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談してください。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるのもいいでしょう。
4.運動や食事をちょっとだけ工夫する
つきやすいけど燃やしやすい内臓脂肪。普段の暮らしのなかで意識的に動いたり、ちょっと食事を工夫したりすることで、減らすことができるはず。
また、根本的な体質改善を目指したい方は、専門家に相談して漢方薬の助けを借りるのもいいでしょう。ご自身に合ったスタイルでダイエットをしてみてくださいね。
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
管理栄養士 小原水月(おはらみづき)
ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。現在はWebを中心に食と健康の分野で執筆中。