北は北海道から、南は沖縄まで。プロ野球の各チームは、シーズンを通して忙しく移動を続けている。特に札幌に本拠地を置く日本ハム、福岡に本拠地を構えるソフトバンクなど全国に球団が散らばるパ・リーグは、どうしても長距離の移動を強いられてしまう。

 実際にシーズンでどれくらい移動しているのか、各チームの移動スケジュールから推定した。ここで言う移動距離の定義は、スタジアムからスタジアムへの直線距離で、例えば東京ドームから甲子園までは414.3キロとなる。公平を期すために期間はレギュラーシーズンを対象とする。

 シーズンで最も長い距離を移動していたのは日本ハム。総移動距離は38638.9キロに及び、約4万キロと言われる地球一周にも匹敵する距離となった。次点のソフトバンクも38002.9キロと大きな差は無かった。逆に短かったのは中日の12695.8キロで、日本ハム、ソフトバンクの1/3ほど。地理的にリーグ内の対戦であれば、新幹線での移動で済んでしまうのは大きなメリットだ。これは広島を除くセ・リーグ各球団にもある程度共通している。

 日本ハムをはじめとするパ・リーグ球団の苦労が偲ばれるが、移動が長いことでチームの成績に悪影響はあるのだろうか。移動直後の試合を対象にビジターゲームの勝率を距離別に算出すると、1000キロ以上で勝率4割未満という数字が出た。敵地でのゲームというだけでも勝率は5割を切る(.458)が、やはり長距離移動によるストレスは小さくないのかもしれない。

文:データスタジアム 
グラフィックデザイン:相河俊介