イタリアの期待の若手、世界ランキング23位のヤニク・シナー(イタリア)が…
イタリアの期待の若手、世界ランキング23位のヤニク・シナー(イタリア)がイタリアのメンズファッション誌GQ ITALIAの表紙を飾った。端正な顔立ちのシナーはGucciのスーツを上品に着こなし、まるで本職のモデルのようだ。GQ ITALIA誌面にはシナーのインタビューも掲載され、両親からの影響や若い頃のトレーニングなどについて語っている。テニス関連ニュースサイトTennis Tonic他複数メディアが報じた。【実際の写真】GQ ITALIAの表紙を飾ったシナー
シナーはイタリア北部、標高約1200メートルのサン・カンディド出身だ。山育ちのシナーは、山岳地方とその他のヨーロッパとでは、人の気質が異なると説明した。「僕たち山の人間は少し違うんだ」とシナーは語る。「僕たちにとって、仕事をすることがベストなんだ。ゴールまで一直線に、なるべくエネルギーを消費しないで行くことがね」
また、両親の教育方針についても言及し、あらゆる偏見は持つべきではないと教わり育ったという。「まず第一に、他人にも自分にも敬意を払うこと。すべての人が同じだということ。僕は、どんな差別でも不快に思う。たくさんのことを教えてくれた両親を持って幸運だよ」
ドイツ語圏のサン・カンディドで幼少期を過ごしたシナーは、その後リカルド・ピアッティ・アカデミーに通い本格的なテニスのトレーニングをするためにイタリア北西部のリグリアに移った。そこではクロアチア人コーチLuka Cvjetkovic氏の家に居候し、彼の家族と共に暮らしていたそうだ。家族と離れて暮らすことは平気だったが、イタリア語に慣れていなかったシナーは言葉に苦労したという。
「クロアチア人コーチのLuka Cvjetkovicの家に住むことになったんだ。2人の子供と犬がいた。自分の家みたいに感じていたよ。ただ1つ問題があったのが言葉さ。僕は基本的なイタリア語しかしゃべれなかった。Lukaが家にいないと、他の人とジェスチャーでやり取りしなきゃいけなかった。暮らしのリズムも全く違うものになった。長時間トレーニングすることに慣れてなかったんだ。最初の2週間はあっという間に寝てしまっていたよ」
今となっては完璧なイタリア語を話すシナーは、東京オリンピックのイタリア代表にも内定しており、いつでもイタリア代表として戦う準備ができている。
イタリアにはもう1人、注目の若手がいる。シナーと同い年で19歳のロレンツォ・ムゼッティ (イタリア)だ。今年の「全仏オープン」では、4回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を相手に2-0とリードし王者を追い詰めた。そこからジョコビッチに試合をひっくり返され、最終セットでムゼッティは怪我による棄権で敗退したが、世界中に彼の才能を印象づけた試合となった。
最近行われたインタビューで、シナーとの関係について聞かれたムゼッティは次のように答えている。「もちろん、お互いモチベーションになっているよ。より強く、より上手くプレーして、もっとプロフェッショナルになろうとお互いを刺激しあっているんだ」
本戦初参戦となった今年の「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/6月28日~7月11日/グラスコート)では、残念ながら世界48位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に7-5、3-6、5-7、3-6で逆転負けを喫し1回戦敗退となってしまったシナーだが、「東京オリンピック」や今後の活躍を期待したい。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP250 メルボルン1」でのシンネル
(Photo by Matt King/Getty Images)