巨人の杉内俊哉が28日、シート打撃に登板し、約500日ぶりに実戦形式のマウンドに立った。すでにブルペンでは100球近い投げ込みを行うなど、順調にステップアップしてきた左腕。この日のシート打撃では6選手に対し計15球を投じ、ヒット性の打球を3…

巨人の杉内俊哉が28日、シート打撃に登板し、約500日ぶりに実戦形式のマウンドに立った。
すでにブルペンでは100球近い投げ込みを行うなど、順調にステップアップしてきた左腕。この日のシート打撃では6選手に対し計15球を投じ、ヒット性の打球を3本許したものの、ギャレットをスライダーで空振り三振に仕留めるなど、復活を印象付けるピッチングも垣間見せた。

2015年10月に右股関節の手術を受けた杉内は、昨季は1軍登板なし。今キャンプは2軍スタートだったが、14日からの沖縄2次キャンプに合わせて1軍に昇格していた。この日のシート打撃登板後には、「緊張感があった。初っ端から阿部さんだったし、当てなくて良かった」と安堵の表情。真っ直ぐの場内表示は130km/h前半止まりだったが、「球速はもう少し上がってくると思う」と明るい表情で汗を拭った。

ネット裏で見守っていた高橋監督は「ああやって投げられただけでも前進したと思う。(今後については)本人次第でしょう」とコメント。尾花投手コーチも「とりあえず投げたという状態。これからステップアップしていけばいい」と同調した。
それでも完全復活を期すベテランは「本当ならもっと早く1軍に復帰すべきだったがペースダウンしてしまった。球団にはかなり配慮してもらっている」と焦りの色を隠さない。「試合の感覚を取り戻すためには試合で投げるしかない。やるしかない」と杉内。次のステージでの投球が待ち遠しい。