金メダルへの道のりはやはり平坦なものではない。16日に24人の代表内定選手を発表し、東京五輪での金メダルへ向けて本格的…
金メダルへの道のりはやはり平坦なものではない。16日に24人の代表内定選手を発表し、東京五輪での金メダルへ向けて本格的に動き始めた稲葉ジャパン。だが、早々に広島・会沢翼捕手が負傷により代表を辞退。続いて22日には巨人・中川皓太投手が背中を痛めて出場選手登録を抹消された。
中川は20日の試合前練習中に、患部に違和感を訴えたとみられる。今後の回復状況次第では会沢に続き第2の辞退者となりかねない。
今季は主にセットアッパーとしてチーム最多となる32試合に投げ、2勝2敗1セーブ、防御率3・52。2019年のプレミア12でも侍ジャパンの一員として世界一に貢献しており、稲葉篤紀監督の信頼も厚い。阪神・岩崎優と並び貴重な救援左腕なだけに、辞退となれば大きな痛手だ。
五輪で前回野球が行われた2008年の北京五輪。金メダルだけを期待されながら、まさかのメダルを逃す4位に散った星野ジャパンも、多くの故障者に悩まされた。
1球団から2人ずつという選考への縛りがあった2004年アテネ五輪と異なり、自由な選考が解禁されていた。だが、星野監督の構想にあった選手たちは2008年シーズン開幕からことごとくコンディションを崩していった。
代表選手の発表は当初は6月20日に予定されていたのだが、6月に入ると発表は7月中旬に延期された。代表候補に故障者が相次ぎ、コンディションの見極めが至難を極めたからだ。
北京五輪の野球競技は8月13日に開幕。残り1カ月を切っていた7月17日に代表メンバーは発表された。代表選手の何人かは状態に不安を抱えていた。また、合宿開始後に故障を悪化させたり、コンディションを崩す選手もいた。それでも星野監督のメンバー発表後は1人の辞退者を出すことなく、チームは当初のメンバーで完走はした。結果的にそれが敗因の一つとして後に批判の的となってしまうのだが。
4番候補だった新井貴浩は腰痛、稲葉篤紀は臀部痛を抱えていた。森野将彦は左ふくらはぎの肉離れで、1次メンバーから2次メンバーに絞り込む時点では一度候補を外れたが、急きょ病み上がりながら逆転選出された。絶不調だった巨人・上原浩治は事前に断りの連絡を入れたほどだったが、星野監督の信念の下で選出された。
合宿開始後は村田修一が風邪で緊急入院し、川崎宗則が左足、西岡剛が右脇腹を痛めた。負の連鎖は止まらなかった。
もちろん北京五輪での敗因はコンディション不良という一言では片付けられない。選考のみならず、星野監督の本番での起用法自体に疑問を投げかける声も多かった。そしてそれらは「結果論」の域を出ないのも事実。勝てば官軍、負ければ賊軍の勝負の世界で、避けられない厳しい現実の一端でもある。
ただ一つ、揺るがないことがあるとすれば、シーズンまっただ中で迎える国際大会、という難しさ。プロ野球は7月14日までペナントレースが続く。同16、17日にはオールスターゲームも控える。真剣勝負を日々繰り返す中で、また新たなケガ人や不調に陥る選手が出てきても、少しもおかしくはない。常に選手の状態を注視し、プランB、プランCと準備に頭を巡らせる。そうした周到な対応でしか、理想のチームは組み上げられない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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