「ポスト森福」の競争に割って入る。ソフトバンクの笠原大芽投手。昨季ウエスタンリーグで最多勝(9勝)を獲得した左腕が、中継ぎ起用に意欲を示した。■侍ジャパン封じで「自信」得た22歳左腕、「いい経験になった」「ポスト森福」の競争に割って入る。ソ…

「ポスト森福」の競争に割って入る。ソフトバンクの笠原大芽投手。昨季ウエスタンリーグで最多勝(9勝)を獲得した左腕が、中継ぎ起用に意欲を示した。

■侍ジャパン封じで「自信」得た22歳左腕、「いい経験になった」

「ポスト森福」の競争に割って入る。ソフトバンクの笠原大芽投手。昨季ウエスタンリーグで最多勝(9勝)を獲得した左腕が、中継ぎ起用に意欲を示した。

 宮崎キャンプ最終クール2日目の26日。前日の侍ジャパンのオープニングマッチにも登板した笠原は、連投でブルペンに入った。ゆったりとしたフォームからボールを投げ込み「(連投でも)違和感とかはなかったです。中継ぎのほうが可能性は高いと思う。アピールしていきたい。(1軍で投げられるなら)どこでも投げます」と息巻いた。

 侍ジャパン相手にも、堂々と渡り合った。7回にマウンドに上がった笠原。「1人目は緊張しましたし、先頭に四球を出して焦りましたけど……」。先頭の筒香嘉智にストレートの四球を与え、続く中田翔にも3球連続ボール。「やべぇって思いました」と肝を冷やしたが、中田を中飛に切って落ち着いた。鈴木誠也を投ゴロ、そしてチームメートの松田宣浩を右飛に打ち取り、無失点に切り抜け「ヒットも打たれなかったし、自信を持てた。1軍の雰囲気を味わうことが出来たし、いい経験になった。投げてみれば、普通でしたね」と振り返る。

■「森福さんの代わりに入れたら嬉しい」

 宮崎で行われているキャンプを、初のA組で過ごす。紅白戦でも好投しており「緊張感がある中で練習出来ている。この雰囲気に慣れて、自分のピッチングを出すだけ。1軍相手でも打ち取れたりもしている」と日に日に自信は深まる。

 ソフトバンクは昨オフに森福允彦がFAで巨人に移籍。左の中継ぎが空位となった。キャンプでは飯田優也、嘉弥真新也、島袋洋奨がその後釜候補として凌ぎを削ってきたが、ファームでも先発として投げてきた笠原も、ここに来て、候補に浮上してきた。

 3月2日に行われる「球春みやざきベースボールゲームズ」のロッテ戦(アイビー)でも中継ぎでの登板が予定されている。「中継ぎなら1イニングだけなので、思い切り腕を振って投げられる部分はありますね。森福さんの代わりに入れたら、嬉しい」と乗り気の笠原。「ポスト森福」の競争が、さらに激しくなりそうだ。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani