米スポーツ誌の通訳特集記事に登場「彼の仕事は大谷を理解し、理解してもらうこと」 今季、米大リーグで投打二刀流の大活躍を見…
米スポーツ誌の通訳特集記事に登場「彼の仕事は大谷を理解し、理解してもらうこと」
今季、米大リーグで投打二刀流の大活躍を見せているエンゼルス・大谷翔平投手。その傍らで支えているのが、水原一平通訳だ。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は水原通訳の仕事ぶりに注目している。
「野球の通訳の仕事は『話す』ということだけではない」とのタイトルで、選手を支える通訳の仕事にスポットライトを当てた特集。そこで、大谷をサポートする水原通訳の献身が紹介されている。
記事では、大谷の登板日だった5月27日、交通渋滞によりバスから電車に移動を切り替えた日のエピソードを紹介。その道中、マドン監督から登板日の変更を相談するメールが水原通訳のもとに届くと、本人との間に入って意思確認し、登板変更が決まったことが明かされている。
「このようにミズハラの仕事はオオタニを理解し、オオタニに理解してもらうということだ。通訳そのものという仕事のほかに、副次的な役割も担わなくてはいけない」とし、水原通訳のコメントを紹介している。
「彼のスケジュールは特別なんです。時には彼の周りに誰もいない時があり、そういう時は自分がキャッチボール相手になります」
二刀流で活躍する大谷のサポートをこなす水原通訳。さらに「私が野球界でこのポジションにいることをいつも幸せだと感じています」「この仕事の一番の醍醐味は、彼のなすことを最も近くで見られるということです」とやりがいを明かしたという。
メジャー1年目のエピソード「クラブハウスで孤立してほしくなかった」
特集では、多くの人種が集まるメジャーリーグで選手を支える通訳の重要性を指摘。その上で、水原通訳が「彼が1年目の時に、一番注意していたことがあります」と語ったことが紹介され、あるエピソードが明かされている。
「何人かの日本人選手はクラブハウスで孤立してしまうこともあると聞いていました。私は彼がそうあってほしくないと考えていたんです」
記事によると、水原選手はエンゼルスの選手がビデオゲームやスマホゲームをして楽しんでいることに着目。それを大谷に伝えると、本人はダウンロードし、一緒に楽しんだという。
そんな話をうれしそうに語った水原通訳は「いまだに私たちはそれで遊んでいますよ」とも明かしたという。
今シーズンは大谷が本塁打を打った際にベンチで大喜びする様子が現地放送局とファンの間で話題を呼んだこともあった水原通訳。二刀流の活躍は、陰で支える彼の献身があって成り立っている。(THE ANSWER編集部)