日本ハムは25日、米国・アリゾナ州ピオリアから始まった今年の春季キャンプを沖縄・名護で打ち上げた。この日は阪神とのオープン戦で3対11の大敗を喫したが、その中で輝きを放ったのがドラフト2位ルーキーの石井一成だった。

本職は遊撃の石井だが、この試合は「7番・二塁」で先発出場。2回表の先頭打者から続いた4連続守備機会を無難に処理すると、中島卓也が退いたあとは遊撃のポジションへ移り、こちらも併殺を完成させるなど堅実なプレーが光った。

バットでも魅せた。4回まで1安打に封じられた阪神先発・秋山拓巳から、唯一の安打となる左中間への二塁打をマーク。2番手のロマン・メンデスからも左前打を放ち、その後の2打席ではいずれも四球で、2打数2安打2四球の内容。これには栗山英樹監督も「内容もよかったし、適応能力が高い」と目を細めた。

作新学院高時代には甲子園にも出場し、早稲田大時代は1学年上で楽天の茂木栄五郎と三遊間を組んだ。球歴を眺めれば一目瞭然の“野球エリート”。まだまだ体の線は細いが、その佇まいも含め野球センスの高さを感じさせてくれる。

キャンプ期間中指導してきた白井一幸内野守備走塁コーチも、「守る能力は高い」と太鼓判を押す。だが、田中賢介、中島卓也らを鍛え上げた名伯楽は「プロ野球選手は上手いだけではダメ。143試合を戦い抜くためにはシーズンを乗り切る体力が必要」と、スタミナ面の重要性を説いた。

「昨年は賢介と中島の代わりがおらず、ギリギリのところでやっていた」と同コーチ。石井はプロ選手の基本でもある体力を付け、日本一の二遊間に割って入ることができるだろうか。