宜野湾での春季キャンプ最終日となった24日、DeNAのラミレス監督はここまでのチーム状態を「いいキャンプを送れた。ポジティブなことが多かった」と総括し「80点」という点数をつけた。新戦力が台頭した。高校時代に茨城の中田翔と呼ばれた細川成也は…

宜野湾での春季キャンプ最終日となった24日、DeNAのラミレス監督はここまでのチーム状態を「いいキャンプを送れた。ポジティブなことが多かった」と総括し「80点」という点数をつけた。

新戦力が台頭した。高校時代に茨城の中田翔と呼ばれた細川成也はルーキーとは思えない飛距離で一躍プロ野球ファン注目の存在となり、ドラフト9位で獲得した佐野恵太も打撃でアピール。打撃はすでに1軍クラスと言われている育成契約の網谷圭将も練習試合で支配下登録間近を思わせる一発を放ち、日本向きの性格の持ち主でBCリーグから入団のアウディ・シリアコは攻守にハツラツとしたプレーを見せた。

投手陣でも2ケタ勝利確実と言われているフィル・クライン、韓国代表との練習試合で3回完全投球を披露したジョー・ウィーランド、昨季ワールドシリーズを制したカブスから移籍のスペンサー・パットンの助っ人トリオの好投に、ラミレス監督は「外国人3人がいいパフォーマンスを見せてくれた」と表情を崩した。

これだけの上積みがある中、ラミレス監督がMVPに選んだのは練習試合で14打数7安打6打点の成績を残した嶺井博希だった。「6打点は勝負強い結果。(1軍帯同予定の捕手の)3人の中で1番バッティングがいいのでピンチヒッターとしても使える」とご満悦。若い選手の多いDeNAが、この春の充実のキャンプを経て、さらに戦力層が厚みを増してきた。