HYDROGEN(ハイドロゲン)の象徴「スカル」マークは紀元前からの文化「スカ…
HYDROGEN(ハイドロゲン)の象徴
「スカル」マークは紀元前からの文化
「スカル(ドクロ)マーク」を見て、ギョッとする人もいるかもしれない。かっこいいと感じる人、ちょっと怖いと思う人、反応はさまざまだろう。
しかし、この絵柄を愛用する文化はかなり昔からある。美術品としてのスカルは、古代ローマ(紀元前509年から紀元前27年まで)でも流行っていたという。そこには“死んだあとには何も残らないから、生きている間を楽しもう”という現世快楽主義の考えが根底にあるのだとか。“メメント・モリ(死を忘れるなかれ)”というラテン語も、この古代ローマ時代に生まれたものなんだという(Mr.Children の曲『花 -Mémento-Mori-』でご存知の方も多いのでは?)。
古代ローマから、スカルマークは使われていた
海外の話ばかりをあげているが、我々日本人にとっても“スカル”は意外と身近なものである。
有名なところでは浮世絵。歌川国芳や葛飾北斎らが描いた迫力あるドクロの絵柄は、教科書などで一度は見たことがあるだろう。美の専門家である浮世絵師だけでなく、スカルはより一般的でもある。派手な柄を衣装にあしらうことも禁じられていたこともあるが、着物の裏地にドクロ柄があったりも。江戸では、よりシンプルなものこそ美、粋とする考え方があったのだという。その最たるものが、骨やドクロだった。“上方は足し算の文化、江戸は引き算の文化”と言うが、確かに骨となったらもう引きようながない。究極の粋なわけだ。
つまり、“スカル”マークという文化は、特別なものというより、昔から非常に身近なところにあるものなのだ。
西洋と東洋で同じ感覚を持っていることはおもしろい
プリンスの技×ハイドロゲンの先進性から
誕生した衝撃的テニスラケットシリーズ
前置きが長くなってしまったが、プリンスと“HYDROGEN(ハイドロゲン)”のコラボはご存知だろうか? その第一弾「TATOO」シリーズが発表となったのは、昨年の12月。これまでのテニスラケットの常識とは一線を画すコスメは、大きな話題となった。
コラボ第1弾となった「TATOO」シリーズはテニス界に衝撃を与えた
“ハイドロゲン”の創始者であり、デザイナーであるアルベルト・ブレージ氏は2003年以来、カジュアルさとラグジュアリーな要素を織り交ぜた革新的なスポーツウエアを発信してきた人物。そのアイコンこそ、まさに“スカル”なのだ。
「“ハイドロゲン(=水素)”とは未来の燃料。自動車が水素で走る未来を望み、提案する。その術でもある。超エレガントなダブルブレスト・ジャケットとスウェットパンツを組み合わせて、ユニークでラグジュアリースポーツウェアスタイルを生み出す。より大胆なファッション・アイデアなんだ」と語るブレージ氏の経歴は実に興味深い。
プロテニスプレーヤーになるために、少年時代にアメリカに渡り、マイアミで後に世界チャンピオンとなる仲間とともに学んだが、ケガによってプロの道を断念。その後、イギリス・ロンドンに移住しF1のスポンサーシップについてのマーケティング・ビジネスを学ぶ。そこで学んだスポーツとエンジンに対する情熱が、その後の“ハイドロゲン”ブランドのアイデンティティとなっているのだという。
そして“ハイドロゲン”は、これまで高級自動車やオートバイメーカー(ロータスやランボルギーニ、アルファロメオ、MVアグスタ)、アパレルブランド(ケーウェイやスニーカーのスペルガ、ヘンダーソン、デュベティカ、ギ・ローバー、ルイジ・ビアンキ・マントヴァ)、ガムやキャンディのペルフェティ、チュッパチャップス、日本のサンリオなど数多くのブランドとコラボを発表してきている。
コラボ第3弾は、テニス界初の試み!?
ラケットのコスメは、オール“クローム加工”に
そんな“ハイドロゲン”が、昨年、創設50周年を迎えた「プリンス」ブランドと手を組んで新たな挑戦をスタートさせたわけだが、“元々プロを目指していた”とあって、その思い入れはひとしおなようだ。今年に入り、テニスラケット「ファントム・グラファイト」「ビースト」でのコラボ作を発表しているが、7月3日、これまでとはまったく異なる驚愕のコラボ作が発売となる。
その名は「CHROME 100/クローム100(300g)」である。
何より特徴的なのは、そのフレームだ。こんなラケットをかつて見たことがあるだろうか? モデル名にもあるとおり、全面がクローム(メッキ)加工されていて、屋外なら日光、インドアコートのライトなどを反射し、スイングの中に光の軌跡を描く。
そして、そのクローム部分に配したのは蛍光オレンジである。プリンス、そしてハイドロゲンのロゴ、モデル名、グロメット、シャフト部には、ハイドロゲンの象徴であるスカル、★、カミナリ記号、プリンスの「P」などが、蛍光オレンジで刻まれている。
メタリックな見た目は、スポーツカーからインスピレーションを得たもので、ブレージ氏は「デザインはミニマルなものにしたかった」と語っている。コラボ第1弾、第2弾ともまったくことなるデザインとなっているところは興味深い。
ラケット自体はどうなのか? というと、海外版「ビースト100(300g)」のスペックである。ヘッドサイズは100平方インチ、長さ27インチで、フレーム重量は300g、バランスポイントは315mm、スイングウエイトは290、フレーム厚は24.0-26.0-23.0mm、ストリングパターンは16×19。その素材には、奇跡の素材「テキストリーム×トワロン」が使用されている。
【画像】「クローム100(300g)」の写真をもっと見る!!
「ストロークでは、クリアでコントロール性が高くて、印象的なパワーを提供してくれる。アグレッシブなテニスをしたい中級者、上級者にとって最適なチョイスとなる。クールなコスメがうれしいおまけだ!」とブレージ氏は自身のインスタグラムでラケットの紹介をしている。
--{「LIKE FATHER LIKE SON」が一つのコンセプトである}--
コンセプトは「この父にしてこの子あり」
<子供と共にクールにテニスをやろう!>
実は、このラケットには、一つのコンセプトがある。それは「LIKE FATHER LIKE SON(この父にしてこの子あり)」というキーワード。今回の「クローム100(300g)」では、自身がモデルとなって広告ビジュアルを撮影しているのだが、なんとブレージ氏の息子もそこに写っている。そして、その手に持っているラケット「GRAFFITI(グラフィティ)」も、合わせてブレージ氏がデザインしている。
ハイドロゲンのブレージ氏と共に広告ビジュアルになっているのは実の息子
“グラフィティ”とはスプレーやフェルトペンなどを使い、絵や文字を壁などに描くストリート文化。「GRAFFITI(グラフィティ)」には、テニスにまつわる文字が“グラフィティ”のようにフレームにあしらわれている。
「軽量で扱いやすい。スイートエリアを外したとしても、パワーも発揮してくれる。バランスのいい16×19というストリングパターンというのも特徴。ボールにスピードを与えてくれる」とブレージは説明している。
モデルは25インチモデルと26インチモデルの2種類。フレーム素材には、アルミだけでなくカーボンも使用というこだわりもある。
これまでにないピカピカの「クローム100(300g)」は7月3日発売予定、そしてキッズのために作った「GRAFFITI(グラフィティ)」は6月から発売中。それはブレージ氏からの “親子でクールにテニスを楽しもう”という提案である。いずれも数量限定。気になる方は、早めに動いたほうが良さそうだ。

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