侍ジャパンの強化合宿初日、牧田和久(西武)がブルペンに入って計34球の強烈デモンストレーション。改めて自らの実力を見せ付けた。昼過ぎの木の花ドーム。左側に平野佳寿(オリックス)、右側に秋吉亮(ヤクルト)というセ・パを代表するリリーバーに挟ま…

侍ジャパンの強化合宿初日、牧田和久(西武)がブルペンに入って計34球の強烈デモンストレーション。改めて自らの実力を見せ付けた。

昼過ぎの木の花ドーム。左側に平野佳寿(オリックス)、右側に秋吉亮(ヤクルト)というセ・パを代表するリリーバーに挟まれてのピッチングとなったが、右下手から繰り出されるストレートは唸りを上げ、ブレーキのかかった超スローボールで観る者の目を奪った。本人は「まだようやくという感じ。これから徐々に緊張感が高まってくると思う」と普段通りを強調したが、マウンド横から投球を見守った小久保裕紀監督からは「やっぱり独特の軌道でスピードガン以上に速く感じる。いい球を投げている」と称賛されるとともに、報道陣からの「今日一番目立った選手は?」との問いに「牧田ですかね」と名指しされた。

投手陣の中では唯一の前回大会の経験者であり、4年前の同大会では抑え役として3試合、計3イニングを無失点に抑えて5奪三振を奪った。その経験をチームに還元する役目も担い、「滑る」と言われるWBC球に対しても「手で馴染ませてから投げる」、「しっかりロージンを使うこと」とアドバイス。先発、第2先発、中継ぎ、抑えとどの場面でも登板可能なサブマリン。改めて牧田和久という投手の価値を強く感じた合宿初日だった。

写真提供=Getty Images