広島の2次キャンプが22日、沖縄市でスタート。23日から始まるWBCの代表合宿に臨む菊池涼介、田中広輔、鈴木誠也が一時離脱し、独自調整を続ける新井貴浩も宮崎に残ったが、レギュラー獲りを目指す若手たちの元気な声がグラウンドに響き渡った。25年…

広島の2次キャンプが22日、沖縄市でスタート。23日から始まるWBCの代表合宿に臨む菊池涼介、田中広輔、鈴木誠也が一時離脱し、独自調整を続ける新井貴浩も宮崎に残ったが、レギュラー獲りを目指す若手たちの元気な声がグラウンドに響き渡った。

25年ぶりにリーグ制覇を成し遂げた広島だが、連覇への道は決して盤石ではなく、投手陣では前田健太、黒田博樹と2年連続で2ケタ勝利投手が抜けた。そもそも優勝した昨季節も先発陣はシーズンを通して駒不足に苦しみ、途中からヘーゲンズを先発へ配置転換。これが当たり結果的に独走態勢を作ったが、好調だった戸田隆矢が故障により戦列を離れるなど、日本人投手の台頭は乏しかった。

野手陣は攻撃時でも上位を担う、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩に加え、鈴木誠也、安部友裕、下水流昂らが成長。だが、頼みの“タナキクマル”が今年も体調万全な補償はなく、両打ちの新外国人内野手・ペーニャもフィットするかは不透明だ。

チームの現状を見る限り、新外国人やルーキーたちが活躍したとしても、チーム力は黒田、ルナらがいた2016年とさほど変わらないだろう。故障者や新加入選手が期待外れだった場合のリスクも含め、既存戦力の底上げは必須だ。レギュラー陣が留守の間にアピールするのは誰か--。1軍生き残りをかけた戦いが、沖縄で幕を開けた。