ルイス・エンリケはウナイ・シモンに賭けることで、ゴールキーパー論争に決着をつけたようだ。急な予定変更がない限り、欧州選手…
ルイス・エンリケはウナイ・シモンに賭けることで、ゴールキーパー論争に決着をつけたようだ。急な予定変更がない限り、欧州選手権のスペインのゴールマウスはアスレティック・ビルバオの守護神が守ることになる。
ウナイは自チームでもラ・ロハでもいくつかの不安定さを見せてきたが、ルチョはゴールキーパーとしての特徴的な美点を理解しており、彼の戦術的な理解度、規律を持った行動を高く評価している。
スコアレスで終わったワンダ・メトロポリターノでのポルトガルとの親善試合では、非常にリスキーなボールプレーでひやりとさせたが、ルイス・エンリケの試合後の記者会見からでも分かる通り、「GKには試合で優位性を生み出すことを要求する」と明言していることから、リスクは承知の上でのビルドアップと言える。
今やGKは、ただ守るだけではなく、ボールプレーに参加し、構造上の利点を生み出す役割を求められる。マヌエル・ノイアーやマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを筆頭に、現在のドイツのゴールキーパーたちは、その美徳がよく現れている。
ウナイ・シモンは全く異なる種類のゲームに慣れている。アスレティックでは代表チームのようにボールプレーが重要視されている訳ではなく、このスタイルで鍛えられてきた訳ではない。イケル・カシージャスやジャンルイジ・ブッフォンを参考にして育ったと彼自身が何度も明かしてるように、ゴール下の信頼性が何よりも重要だった古典的なゴールキーパーを見て鍛えられてきた。
現代サッカーは進化しており、エリートGKには一流のハンドリングは言わずもがな、高いフットワークとボールスキルが求められる。ウナイは監督の要求に従うため、代表チームで最大限の力を発揮しようと、鍛錬を積み各段に向上してきている。これまで7つの国際試合に出場して、ルチョのゲームに適応するための経験を積んできた。
ルイス・エンリケは、昨年11月のUEFAネーションズリーグの試合で方向転換を図った。ウナイは、スイス戦(1-1)、そして何よりも重要なドイツ戦でもスターティングメンバーに名を連ね、スペインの6-0の勝利し貢献した。ルチョはこの時に守護神の交代を決断した。
ウナイは、2022年のカタール・ワールドカップに向けた3つの予選、ギリシャ(1-1)、ジョージア(1-2○)、コソボ戦(3-1○)にも出場し、ユーロへの道のりの最初の親善試合となったポルトガル戦でも先発出場した。※リトアニアとの親善試合では、デ・ヘアにチャンスが回ってくるだろうと言われているが、これが、彼がラ・カルトゥーハ(ユーロ初戦スウェーデン戦)で「1」になることを示す理由にはならない。またこの試合では、ブライトン・ホーヴ・アルビオンのロベルト・サンチェスのデビューも期待されている。(※ブスケツのコロナ陽性が確認された為、U-21代表が代替で出場することが発表)
ウナイ・シモンは、これまでルイス・エンリケの下でプレーした、デ・ヘア、ケパ・アリサバラガ、パウ・ロペスに次ぐ4人目のGKである。ルイス・エンリケも美点として挙げている「驚異的なシュートストップ」という点を武器に、「最後尾からのつなぎ」でもこれまで以上に発揮しなければならないだろう。欧州選手権での真価が問われる。