写真提供=Getty Images 若鷹軍団の若きエース。長身から繰り出される伸びのあるストレートと独特の軌道を描く大きなカーブで“世界斬り”を目論む。 宮崎日大高時代から“九州のダルビッシュ”として注目を集め、甲子園出場は逃したが、201…

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 若鷹軍団の若きエース。長身から繰り出される伸びのあるストレートと独特の軌道を描く大きなカーブで“世界斬り”を目論む。

 宮崎日大高時代から“九州のダルビッシュ”として注目を集め、甲子園出場は逃したが、2011年秋のドラフト会議でソフトバンクから高い将来性を評価されて単独1位指名を受けてプロ入り。当初は2軍でじっくりと育てる予定だったが、1年目からウエスタン・リーグで好投し、7月に1軍に昇格してプロ初登板初先発を果たすと6回を1安打無失点の快投でプロ初勝利。その後も先発として出番を勝ち取り、9月にプロ初完封を飾るなど、計11試合に登板して8勝1敗、防御率1.07の好成績を収めた。

 2013年は4勝、2014年は3勝と不振や故障で思うような結果を残せなかったが、プロ4年目の2015年には1年間先発ローテを守って25試合で13勝(6敗、防御率3.17)を挙げてチームのリーグ優勝、そして日本一に貢献。昨季もチームは優勝を逃したが、自身は27試合で14勝8敗、防御率2.95と前年よりも進化した姿を見せた。

 小久保監督からの期待も大きく、2014年の日米野球以降、代表メンバーに名を連ね、昨年11月のプレミア12では1次リーグ・ドミニカ共和国戦(4回5安打無失点)、3位決定・メキシコ戦(3回1安打無失点)の2試合に先発。今回は故障で出場を辞退した大谷翔平(日本ハム)に代わっての追加招集となったが、この23歳右腕の高い実力に疑いの余地はない。