「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月12日/クレーコート)大会4日目の6月2日に行われた女子シングルス1回…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月12日/クレーコート)大会4日目の6月2日に行われた女子シングルス1回戦で、難病を乗り越えた世界ランキング118位のカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)がついに実戦復帰を果たした。「全仏オープン」やWTAの公式ウェブサイトが報じている。【実際の動画】復帰戦で敗れた後、対戦相手と抱き合うスアレス ナバロ【動画】ナダル、メドベージェフ、チチパス…男子選手たちも復帰を祝福

2016年にキャリアハイの6位に到達したこともあるスアレス ナバロは、もともと2020年シーズンをもって現役を終えるつもりだったが、コロナ禍により中断。ようやく大会が再開した直後に体調を崩してホジキンリンパ腫と診断され、今年1月下旬まで化学療法を行っていた。その後、4月下旬に本人が完治したと報告している。

今大会の1回戦で世界59位のスローン・スティーブンス(アメリカ)と対戦し、2020年2月の「WTA500 ドーハ」以来となる公式戦を戦ったスアレス ナバロ。およそ2時間半にわたる熱戦の末、6-3、6-7(4)、4-6で敗れたが、獲得したポイント数合計で相手を上回る(107ポイント:106ポイント)など、1年以上ぶりの試合にもかかわらず、接戦を演じてみせた。

スアレス ナバロはシーズン中断、さらに病気宣告後は、とにかくテニスがしたかったと語る。「いつも、コートに戻りたいと考えていた。それを毎日夢見ていたの。ローランギャロスは大好きな大会の一つだから、ここで復帰を果たしたいと考えていた。最後は疲れてしまったから、2セットで試合を終わらせられないと厳しいわね」

この敗戦をもってスアレス ナバロの「全仏オープン」は終わりを告げるが、今後は「ウィンブルドン」や「全米オープン」、そして「東京オリンピック」にも出場する予定だ。

そんなスアレス ナバロには多くの選手からメッセージが送られている。ラファエル・ナダル(スペイン)もその一人で、「君が何ヶ月にもわたって成し遂げてきたことにお祝いを言うよ。君はコートの中ですでにチャンピオンだったけど、コートの外でもそうであることを示してくれた。元気になってくれてすごく嬉しいよ。キスと祝福を」と伝えた。

また、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)は世界70位のベルナルダ・ペラ(アメリカ)との初戦で3セットマッチを戦うことに。その試合途中には長いメディカルタイムを取って、臀部の治療を受ける一幕もあった。今大会前からこの部位を痛めていたというバーティは、「自分が100%の状態にはないことを隠すつもりはないわ。チャンスは気づかないうちに訪れている可能性があるから、私にできることはいつも正しい態度で試合に臨み、全力を尽くすだけよ」と話している。

バーティは次戦に臨めるようだが、「ウィンブルドン」を2度制した第11シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は怪我で姿を消すことに。しかもその現場となったのはテニスコートではなく記者会見場だった。5月30日の1回戦に勝利した後、記者会見場で転んで、足首を痛めたという。棄権することを発表したクビトバは「ツイてなかったけど、芝シーズンに戻ってこられるよう頑張りたい」としている。

40歳の元世界女王ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、世界34位のエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に3-6、1-6で敗れ、4年連続の1回戦敗退。ただ、17歳のココ・ガウフ(アメリカ)とペアを組んでダブルスにも出場することが決まっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのスアレス ナバロ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)