2年ぶりの全仏で初戦を突破!「できるだけ多くのポイントをプレーしたいと思ってい…
2年ぶりの全仏で初戦を突破!
「できるだけ多くのポイントを
プレーしたいと思っていた」
5月31日、第8シードのロジャー・フェデラーは、デニス・イストミン(ウズベキスタン/同203位)と対戦。6-2、6-4、6-3でストレート勝利し、2回戦にコマを進めた。
5月中旬、全仏オープンに向けて出場した地元スイスのATP250「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」では、残念ながら初戦でパブロ・アンドゥハル(スペイン/同75位)に敗戦。その試合後、「プレーはもっと良くなると予想している」と語っていたフェデラーだが、全仏直前には「現実的に全仏で勝てないとわかっているし、私が勝つと思っている人も間違っている」というコメントもしていた。
【動画】フェデラーvs.イストミン1回戦ハイライト
2年ぶりに出場する全仏オープンとあって、世界が注目する試合となったが、フタを開けてみれば、ドロップショットにネットプレー、テンポの速いサービスゲームなど、フェデラーらしいプレーでイストミンを圧倒して勝利。記者会見では「全体的に見て、より良かったと思う。対戦相手のタイプが違ったこともあるが、さまざまな方法でポイントを上げることができた」と満足な出来だったと明かしている。
以下、記者会見でのフェデラーの一問一答である。
Q.現在のオリンピックへの考え方を教えてください。
「そうだな。2つの思いがある。まず、ぜひプレーはしたいということ。そして、私がプレーするかどうかについて議論が必要なくなるくらい、世界が好転すればいいなということだ。私の願いであり、希望であり、夢は、オリンピックでプレーをすることだ。しかし、それは、私、私のチーム、私の家族、私の国にとっても合理的な判断である必要がある。今後、数週間から一月でどのように変化するかを注視したい」
Q.10年前、あなたはこの場所でノバク・ジョコビッチ(セルビア)とものすごい試合を演じました[準決勝で7-6(5)、6-3、3-6、7-6(5)で勝利]。当時彼は45連勝中。あなたは分が悪いと言われていました。振り返ってもらって、何が心に響きますか?
「そうだね。観客たちが素晴らしかったのと、素晴らしく質の高いプレーができた。連勝中の彼を倒すためには、飛び抜けたパフォーマンスが必要だった。4セットで倒せたと思う。本当に調子の波に乗った試合だったと覚えているよ。振り返ってみると、何年も何年も世界中にある大きなスタジアムでクールな試合をプレーできたことは大変な幸運だったと思う」
--{全体的に見て、より良かったと思う}--
Q.今日の調子はどうでしたか? クレー初戦と比較してください。
「ジュネーブと比較してだよね? 違う対戦相手、異なる状況だね。その時は3セットマッチで今回は5セットマッチ。ジュネーブは標高が高いが、ここはそんなことはない。それでも、今日もコートは速い方だったな。試合の中で、5本以下のラリーがほとんどだったよね。
全体的に見て、より良かったと思う。対戦相手のタイプが違ったこともあるが、さまざまな方法でポイントを上げることができた。ドロップショットはどちらでも使っていたけど、(今回は)ネットに出るオプションも使った。テンポも速くした。ジュネーブでのチョイスは間違っていたと思う。いつもクレーに戻ってくる時は、ミスをするんだ。サーフェスに合わせるのは簡単だと思うかもしれないが、芝やハードコーチでは、ブロックを多く使うことができる。対戦相手が違ったということもあるし。
ほかの点では、大会自体や試合のリズム、タオル(を自分で準備する)、ショットクロック、そういったすべてのことに慣れてきたと思う。よくわからないが、(ジュネーブでは)リズムが作れなかったんだ。
一番の違いは、ジュネーブだったということかな。とても速いポイントが多かったからね。タオルを受け取ったり、観客が静かになるのを待つのに、数秒かかるということも(以前は)滅多になかった。
それと、今日はよりスイングするように意識した。できるだけ多くのポイントをプレーしたいと思っていた。私は、時々自分に言い聞かせる時間を作るし、汗をぬぐったり、何か違うことをしたりするんだ。バカげたことに感じるかもしれないけど、本当なんだ。大きな試合ではちょっとした休憩や息抜きが必要だから、すぐにタオルを求める。そういうプライベートな時間が大事なんだ」
Q.あなたはウィンブルドンがゴールだと言いました。今は、そのためのリズムを取り戻す過程にあると思います。現実点では、どんな状態でしょうか?
「正直に言って、わからないな。ただ、次がどうなるかわらかない今みたいな状況は嫌いじゃない。ラウンドごとに、試合をするだけ。それは助けになると思うけれど、定かではない。今日は勝ててとてもうれしいし、多分木曜日に再び自分を試すチャンスを得ることができた。明日の朝、どんな気分になるだろうか、チェックしてみるよ。
練習をして、会場に来て、みんなと会う。それもリズムの内。戻ってこられてよかったよ。家族がここにいないのは残念だけどね。ウィンブルドンも近づいているけれど、そこに家族がいられないかもと心配している。
とはいえ、(ウィンブルドンを)とても楽しみにしている。正直に言って、自分の立ち位置がわからないんだ。今日はいいプレーができた。木曜日なのかわからないけど、次のプレーでも同じようなことができることを願っているよ」
--{ウィンブルドンはいいプレーができるかの物差しになる}--
Q.ウィンブルドンについて質問です。2年ぶりですが、一番楽しみにしていることは? プレーするのは簡単ではないでしょうか?
「1年以上のリハビリから戻ってきた私にとって、ウィンブルドンはいい選手に対して、いいプレーができるかの物差しになると思っている。ひょっとしたらパリで何かがわかるかもしれないけれど。
当初、手術をした時の目標は昨年のウィンブルドンに出場することだった。だけど、2度目の手術をして、パンデミックが発生して、ウィンブルドンが中止になった。また、プレーできればうれしい。だからこそ、このまま元気でいたい。自分としては元気でいられると確信しているけどね。日に日に体は良くなっているし、ポジティブな状態だ。ゆっくりだけれど進歩してきている。だから、ウィンブルドンが楽しみなんだ。もし観客がいないとなると、ショックだけどね。今は、物事が好転する寸前にあると思っているし、そう願っている」
Q.思っている以上にフットワークが素晴らしいと感じましたが、ご自身としての感覚は? また(ジュネーブで敗れた)パブロ・アンドゥハル(スペイン)が、ドミニク・ティエム(オーストリア)に勝利しました。これはプラス材料でしょうか?
「いや、彼が勝ったことで、そう(プラスだと)は思っていない。ただ、ドーハで復帰して(ダニエル・)エバンズを倒したことは、自分にとってプラスになったと思う。その後、エバンズはノバク(ジョコビッチ)を倒しているよね。それは世界一の存在が、それほど遠くない可能性があると感じさせてくれたことだった。
もちろん試合だからノバクと戦ったら状況は違う。きっとストレートで私は負けているだろう。それでもエバンズに勝てたことがプラスになったのは事実だ。
アンドゥハルとティエムの試合は見ていないんだ。ティエムに関しては、今は本来のプレーではないけれど、打開することを願っている。彼はちょっといい選手すぎるかもしれない。もっと自分のエネルギーを見つける必要があると思う。
フットワークについては、ドーハより良かったと思う。ジュネーブでは本当に苦労していた。理由はわからないけど、うまくいかなかったんだ。ただ、もし負けた試合に勝っていたら、状況はもっと良かったと思う。ドーハでは今日のように、ネットに出たい、より攻撃的に行きたいといったことができるように感じていた。プレーがクリアで、うまく行っていたんだ。
全体としては、非常に満足しているよ。そう言い切れる。今日は、よく動くことができた。長い打ち合いにならないように、ドロップショットを使うことで、わざラリーを短くした。今後どうなるのか楽しみだね」