先週開催された「ATP250 パルマ」(イタリア・パルマ/5月22日~5月29日/クレーコート)決勝で、20歳のセバスチ…

先週開催された「ATP250 パルマ」(イタリア・パルマ/5月22日~5月29日/クレーコート)決勝で、20歳のセバスチャン・コルダ(アメリカ)が6-2、6-4で地元のマルコ・チェッキナート(イタリア)を破り、嬉しいツアー初優勝を遂げた。ATP公式ウェブサイトが報じている。【マッチハイライト動画】コルダvsチェッキナート/ATP250パルマ/決勝【ドロー表】錦織、コルダら出場!「全仏オープン」男子シングルス【ドロー表】大坂なおみら出場!「全仏オープン」女子シングルス【動画】全仏オープンでの練習風景・錦織圭もあり

ヨーロッパのクレー大会でアメリカ人選手が優勝したのはなんと2010年ベオグラードでのサム・クエリー(アメリカ)以来11年ぶりのことだった。

元世界ランキング2位のペトル・コルダ(チェコ)を父に持つコルダは、テニスのオープン化以降で父子でツアー優勝を成し遂げた3組目のペアとなった。なお、あと2組は、Ramanathan Krishnan(インド)/Ramesh Krishnan(インド)親子とフィル・デント(オーストラリア)/テイラー・デント(アメリカ)親子。

優勝後の記者会見でコルダは語った。「ずっと夢見てたことが叶ったよ。今年初めのデルレイビーチで叶うと思ったのにだめだった(準優勝)から、ちょっとショックだったんだ。クレーシーズンの初めの頃も結果が出なかったけど、前向きであり続けた。数日休みをとって、父さんとコーチとプラハでいい練習ができた。だから今はとてもいいプレーができている」

コルダは第1シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)や第8シードの西岡良仁(日本/ミキハウス)を倒し、1セットも落とさずに優勝。先週の世界63位から一挙に13上げて、初めてのトップ50入りを果たした。

父ペトルがたった一度ダブルスで優勝したのは1993年のシンシナティで、その時のパートナーはアンドレ・アガシ(アメリカ)だった。そんな縁もあり、アガシはコルダを今シーズン前に、ラスベガスでの2週間のトレーニングに招待。コルダはコートでグランドスラム8度優勝のアガシと並んで立ち、ネットの向こうには1998年「全豪オープン」覇者である父と、アガシの妻でグランドスラム22回優勝のシュテフィ・グラフ(ドイツ)、という状況に唖然としたと言う。

本日「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)1回戦で世界103位のペドロ・マルティネス(スペイン)と対戦するコルダは、プレッシャーは感じていないという。「“全仏オープン”ではいいプレーをしたいけど、プレッシャーは感じていない。チャンピオンだった父を持つことはプレッシャーだろうと思う人は多いようだけど、そんな風には思わない。僕は自分のしていることが大好きだから」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 デルレイビーチ」でのコルダ

(Photo by Mark Brown/Getty Images)