■5.28ミャンマー戦は海外組で 日本代表が珍しい2チーム体制で、5月末からの5連戦を乗り切る。 5月28日のミャンマ…
■5.28ミャンマー戦は海外組で
日本代表が珍しい2チーム体制で、5月末からの5連戦を乗り切る。
5月28日のミャンマーとのW杯アジア2次予選は、海外組でチームが編成された。この試合は3月から延期されたため、インターナショナルウインドウではないタイミングでのイレギュラーな開催となった。J1リーグは26日と27日に16節が、29日と30日に17節が組まれているため、国内でプレーする選手は選考対象外となったわけだ。
タジキスタン、キルギス、ミャンマー、モンゴルとのW杯アジア2次予選で、日本は5試合を終えて勝点15で首位に立っている。
2位は6試合消化で勝点10のタジキスタンで、ミャンマーを下せば残り2試合で両チームの勝点差は8になる。逆転は不可能になり、日本の首位通過が確定する。
ミャンマー戦については、3月のモンゴル戦と同じスタンスで戦えるどうかだ。「対戦相手どうこうではなく、自分たちがやるべきことを貫けるのか」に尽きる。森保一監督が「高い志」と表現する、このチームのフィロソフィーを表現できるかである。
韓国に快勝し、モンゴルを14対0で粉砕した3月の活動には、参加していない選手も招集されている。とはいえ、世界で戦ううえでの基準を再確認した昨年10月、11月の4試合(対カメルーン、コートジボワール、パナマ、メキシコ)は、他でもない海外組で戦っている。チームの哲学は共有されているだろう。「勝って当然」と見なされることに息苦しさや重圧を感じず、「勝って当然と理解したうえで内容のある試合をする」ことが、ミャンマー戦のノルマだ。
26人の選手が選ばれている。東京五輪世代も多く含まれているが、彼らについては5月末からスタートするU―24日本代表の活動につなげる、との意味合いも含んだ招集となっている。そのなかでも、冨安健洋、堂安律、久保建英らは試合に絡んでいきそうだ。
注目のポジションは両サイドバックだろう。3月の活動で、右サイドに山根視来が出現してきた。ハーフスペースの巧みな使い手は、絶対的存在の酒井宏樹とは異なる個性を日本代表に持ち込んだ。ハノーファーで経験を積んだ室屋成を加えた3人の争いは、これから面白くなっていきそうだ。
左サイドバックの長友佑都にも、新たなライバルが登場してきた。小川諒也だ。クラブでのパフォーマンスから判断すると、国際Aマッチ123試合出場を誇る経験者も、改めて存在感を示す必要のある立場だ。
■五輪OA招集で最終ラインのレギュラー不在に
ミャンマー戦翌日の5月29日からは、国内組も含む24人で活動していく。ワールドカップアジア2次予選のタジキスタン戦とキルギス戦を消化し、キリンチャレンジカップのジャマイカ戦とセルビア戦に挑む。
ミャンマー戦から4人の主力が抜ける。吉田麻也、酒井宏樹、それに遠藤航が、U―24日本代表にオーバーエイジとして参加するからだ。東京五輪世代で日本代表のレギュラーをつかんでいる冨安健洋も、ミャンマー戦を最後にチームから離れる。彼らに代わってピッチに立つ選手のパフォーマンスが注目される。
CBには谷口彰悟、昌子源、植田直通、中谷進之介の4人が選ばれている。谷口はJ1で独走態勢を築く川崎フロンターレで、安定感抜群のパフォーマンスを見せている。昌子はガンバ大阪でフルタイム出場しており、日本代表で競争できるレベルへ戻してきた印象だ。植田は昨年11月の活動に参加しており、中谷は3月のモンゴル戦で国際Aマッチデビューを飾った。
遠藤のいないボランチでは、橋本拳人が昨年11月以来のメンバー入りを果たしている。ボランチのポジションでは、1月にポルトガルへ移籍した守田英正が、3月の2試合で目に見える成長をピッチ上に記した。昨夏にロシアリーグのロストフへわたった橋本も、今回の4試合で存在感を示さすべき立場だ。
東京五輪世代の堂安や久保らが抜けた2列目では、坂元達裕にアピールのチャンスが巡ってくる。3月の2試合をケガで辞退したセレッソ大阪所属の24歳は、5月に入って戦列に戻っている。15日に行なわれたヴィッセル神戸戦では、視察した森保監督の目の前でヘディングシュートを決めてみせた。
坂元が主戦場とする2列目の右サイドでは、伊東純也が好調を維持している。自身と同じレフティーの堂安や久保も、右サイドのライバルとなる。東京五輪世代が日本代表に本格合流する9月以降を前にしたこのタイミングで、坂元はアピールをしておかなければならない。