今季それまで4勝8敗、2月のアデレードでの2回戦から5連敗と苦しんできた…

今季それまで4勝8敗、2月のアデレードでの2回戦から5連敗と苦しんできたペトラ・マルティッチ(クロアチア)は、先週の「WTA1000 ローマ」でベスト4進出と大飛躍。数週間前からテスト期間として指導してくれている元世界4位、2010年全仏女王のフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)に感謝した。WTA公式ウェブサイトが報じている。【実際の写真】「WTA1000 ローマ」でのマルティッチ。スキアボーネコーチとの一枚も【最新】WTAランキング

ローマでの3回戦でアルゼンチンの新星ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)に3-6、6-1、6-2で逆転勝利後、マルティッチは語った。「第2セットから、今季ここまでで最高のプレーをしてると感じたわ」

マルティッチのコーチをしているスキアボーネは、クレーコートで素晴らしい戦績を残している。前述の通り2010年「全仏オープン」優勝、2011年には準優勝。それ以外にも2007年から2017年の間にクレー大会で6つのタイトルを獲得した。

スキアボーネがマルティッチのコーチとなった経緯はこうだ。「電話したら快く引き受けてくれたから、クレーコートシーズンの直前からコーチしてもらっているわ。今はまだお試し期間だけど、ずっと続けていけたらと思ってる」とマルティッチ。

今シーズン最初の4ヶ月で、マルティッチが2連勝したのは一度きりだった。それが今大会では4連勝をあげ、ベスト4に進出した。2019年にマルティッチは「全仏オープン」でベスト8に進出。イスタンブールで初優勝し、翌2020年1月にキャリアハイの世界14位となっている。

「今シーズンの最初は本当にうまくいかなかった。毎日、試合が思い通りに進まなくて。少しも進歩していない気がしたし、コート上で落ち着かなかった。マイアミの初戦で敗れた後、すごく考えた。思っているようなプレーができない。次のコーチを誰にすべきか、考えたの。元選手で、闘志があって、前向きで、できれば私と似たタイプで、私のテニスを本当に理解してくれる人が欲しかった」

スキアボーネはまさにそんな人だった。「彼女は私を選手として本当に信じてくれる。今よりもっといい選手になれるって。自信を失っていた私には本当に大事なことだった。最初の2つのクレーの大会ではまだ苦しんだけど、ここへ来てすべてがかみ合ってきたわ」

2018年に現役を引退したスキアボーネは、2019年12月にSNSで、ガンと診断されて化学療法を受け、今は健康だと報告。マルティッチのコーチとなり、故郷のミラノでパートナーと共にビストロをオープンするなど、活動的な毎日を送っている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「WTA1000 ローマ」でのマルティッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)