世界ランキングトップ50で最年少、19歳で世界18位のヤニク・シンネル(イタリア)が、新型コロナによる影響やメンタルヘル…
世界ランキングトップ50で最年少、19歳で世界18位のヤニク・シンネル(イタリア)が、新型コロナによる影響やメンタルヘルスに対する考えを明かした。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。【動画】驚異的なバランス能力を見せるシンネル【マッチハイライト動画】シンネルvsナダル「ATP1000 ローマ」2回戦【マッチハイライト動画】錦織、世界6位ズベレフに逆転負け「ATP1000 ローマ」3回戦【ドロー表】「ATP1000 ローマ」
若手選手の中でも成長株として注目を集めるシンネルは、モナコでロックダウンを経験し、フィットネストレーナーの助けを借りながら体調管理に努めたと言う。「かなり大変だったね。一番恋しかったのはボールに触れること、ボールを感じること、何よりボールの音を聞くことだった」と話している。
2019年「Next Gen ATPファイナルズ」覇者であるシンネルは、家族全員が新型コロナに感染している。テニスが二の次となりながらも、「僕にとって一番大切なのは家族。全員が感染してしまったけど、とにかく無事に乗り越えられてほっとしているよ」とコメントした。
シンネルは昨年の8月にツアーに復帰し、11月の「ATP250 ソフィア」で初優勝を飾るという最高の形で2020年シーズンを終えている。そして2021年は「ATP250 メルボルン1」を制して2個目のタイトルを獲得。「ATP1000 マイアミ」で初のマスターズ決勝進出を決めると、「ATP500 バルセロナ」でも準決勝まで駒を進め、初めて世界ランキングトップ20に食い込んだ。
コート上での活躍が増えるにつれてシンネルは、自分のプラットフォームを使って、特に若い人たちのメンタルヘルスに対する意識を高めたいと考えている。4月から“What’s Kept You Moving(君の原動力となるもの)”と題したシリーズを自身のInstagramで始めた。
「ほとんどの若者は、人生の厳しい面についてはあまり話さないと思うんだ。今のコロナ禍に限らず、なんでも」とシンネルは思いを語った。「もし素晴らしい家族がいるのなら、怖がらずに何でも話してみるといい。たとえ話すのが苦痛でも、自分自身に正直でなければならないと思うんだ。普段の生活だけでなくスポーツにおいても、精神的な部分が一番大切かもしれない」
“What’s Kept You Moving”の中でシンネルは、他のアスリートらとパンデミックによって生活がどう変わってしまったかなどを語り合っている。「他の人の意見を聞くのはおもしろいよ。アスリート以外の、普通の仕事をしている普通の人たちとも話したい。できる限りいろんな人と話すのを楽しみにしてる」とシンネル。
2001年生まれのシンネルを含む「ジェネレーションZ」世代(2000年頃~2010年頃に生まれた世代)は、以前から最もストレスを感じやすい世代だと言われてきた。昨今のパンデミックや人種差別問題の影響による彼らのメンタルヘルスがいっそう懸念されている。シンネルがテニス界だけでなく、同世代の様々な人々にポジティブなパワーを注いでくれることを期待したい。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 マイアミ」準決勝でのシンネル
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)