■3連戦の最後はドローゲームが今シーズン最多に 3連戦の3試合目となった5月8、9日開催のJ2リーグ第13節は、全11試…

■3連戦の最後はドローゲームが今シーズン最多に

 3連戦の3試合目となった5月8、9日開催のJ2リーグ第13節は、全11試合のうち実に6試合がドローゲームだった。節ごとの引分け数としては、今シーズン最多である。厳しいスケジュールということもあり、消耗戦の様相を呈した試合が多かった印象だ。

 首位のアルビレックス新潟、2位のFC琉球はともに引分けた。

 新潟と松本山雅FCの一戦は、両指揮官の戦略のぶつかり合いとなった。

 松本の柴田峡監督が、右サイドに大野佑哉と星キョーワァンを並べてきたのだ。「本間(至恩)選手への対応に、ウチで一番1対1が強く身体能力の高い大野を対面で合わせられるような形でポジションを取らせました。キョーワァンとセットで、2人の身体能力で抑えてくれれば」との狙いだ。3バックで起用してきた大野をウイングバックに置き、星とのダブルチームで本間を封じようとしたのである。

 柴田監督のプランは奏功した。チーム全体の守備意識も高く、本間、高木善朗星雄次の2列目にドリブルで仕掛ける場面を作らせない。逆に17分、右ショートコーナーから下川陽太がバー直撃のシュートを放った。

 新潟のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督も動く。25分過ぎの飲水タイムをきっかけに、1トップの谷口海斗を本間の左サイドへスライドさせ、本間を中央へ置いたのだ。「偽9番」の役割を与えたのである。

 スペイン人指揮官によるポジション変更は、先制点を奪うことにはつながらなかった。しかし、背番号10を左サイドに、背番号7を1トップへ戻した後半は、松本ゴールへ迫れるようになる。

 本間はチャンスを作り出した。後半もダブルチームで対応されたが、69分に大野のマークを剥がして谷口へスルーパスを通した。74分には左サイドからカットインする得意の形でゴールを狙った。“本間ゾーン”とも言うべきこの一撃は枠を逸れたものの、3連戦のなかでクオリティを見せつけた。

 今シーズンはじめてのスコアレスで4試合ぶりの引分けに終わったが、試合後のアルベルト監督は「90分間を通して試合を支配していた」とチームのパフォーマンスを評価した。クラブ記録となる開幕からの不敗記録を、「13」に更新している。

■琉球もドローで8戦負けなしの京都が接近!

 2位の琉球は愛媛FCとのアウェイゲームだった。この試合は9日に行なわれている。つまり、この試合だけが前節から中2日だった。

 敵地に乗り込んだ琉球は、いまひとつ動きにキレがない。それでも37分、風間宏矢のクロスから清武功暉がクリーンシュートを突き刺す。そこから前半終了まではゲームを支配し、1対0で前半を終えた。

 後半は早めの選手交代で活力を注入していくが、68分に相手の右CKの流れから同点弾を喫した。終盤は2トップに変更するなどの打開策を講じたが、1対1のまま終了のホイッスルを聞いている

「結果は納得いくものではないし、内容的にも満足いくものではない。連戦による疲労度を、選手のコンディションを把握しきれなかった。それによってゲームプランを作り切れなかった。そういう意味で自分自身、反省しています」とは、試合後の樋口靖洋監督である。

 新潟と琉球が引分けた一方で、3位の京都サンガF.C.モンテディオ山形を1対0で退けた。チョウ・キジェ監督率いるチームは、これで8戦負けなしとなった。

 3チームの勝点は新潟が「33」、琉球が「30」、京都が「29」となっている。4位のジュビロ磐田は「23」で、3チームが一歩抜け出した。

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