侍ジャパンは果たして2大会ぶり3度目の優勝を手にすることができるのか。28選手が固まった後に持ち上がった大谷の辞退は米国をはじめ海外でも大きく報じられ、チームにとっても大きな誤算となったが、MLB公式サイトではメジャースカウトがそれでも侍ジ…

侍ジャパンは果たして2大会ぶり3度目の優勝を手にすることができるのか。28選手が固まった後に持ち上がった大谷の辞退は米国をはじめ海外でも大きく報じられ、チームにとっても大きな誤算となったが、MLB公式サイトではメジャースカウトがそれでも侍ジャパンのチーム力を高く評価している様子を伝えている。

■米国際スカウト「二刀流のスター選手がいなくとも手強いチームに仕上がっている」

 日本ハム・大谷翔平投手が辞退となり、ソフトバンク・武田翔太投手の招集が発表された野球日本代表「侍ジャパン」。NPBでプレーする27選手に、メジャーリーグでプレーする青木宣親外野手(アストロズ)を加えた布陣で3月のWBCに挑む。

 侍ジャパンは果たして2大会ぶり3度目の優勝を手にすることができるのか。28選手が固まった後に持ち上がった大谷の辞退は米国をはじめ海外でも大きく報じられ、チームにとっても大きな誤算となったが、MLB公式サイトではメジャースカウトがそれでも侍ジャパンのチーム力を高く評価している様子を伝えている。

 日本時間8日に掲載された特集記事では、侍ジャパンについて「アジア圏を担当する国際スカウトによれば、日本は二刀流のスター選手がいなくとも、手強いチームに仕上がっているという」とレポート。韓国とともに決勝ラウンドに勝ち進む本命に挙げている。

 特集では過去2度の優勝を振り返り、2009年大会決勝の韓国戦でイチローが勝ち越し2点適時打を放ったことなどを紹介。「この韓国との一戦は、野球の国際試合において最高の瞬間だろう」と評している。

■メジャースカウト「MLBで今すぐプレーできる可能性を秘めた選手が数多くいる」

 また、第4回大会に挑むチームの戦力については「大谷は欠場となったが、日本はしっかりとした投手陣が揃っている。藤浪晋太郎と菅野智之が大谷の穴を埋める存在として期待されている。平野佳寿は球に力があり、おそらく抑えを任されるだろう」と分析。野手にも、メジャーでプレーする青木やNPB史上初となる2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人内野手(ヤクルト)ら好選手がいることを紹介している。

 記事によると、メジャーのあるスカウトも「MLBで今すぐプレーできる可能性を秘めた選手たちが数多く揃っている。投打に選手が揃っており、まさにオールスターと言えるだろう。とても良いはずだ」と高く評価しているという。

 侍ジャパンは1次ラウンドでキューバ、オーストラリア、中国と同組のプールBに入っており、勝ち抜けば、2次ラウンドで韓国、オランダなどの強豪と対戦する可能性がある。決勝ラウンドが行われる米国行きを決めることもそう簡単ではない。小久保監督のもと、まずは着実に予選を勝ち抜くことができるか。各国ともメジャーで活躍する選手を多く集めており、厳しい戦いが予想されるが、日本野球の底力を見せたいところだ。