選抜高校野球大会は第5日の22日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、2年ぶり29回目出場の高松商(香川)が早稲田実(東京)と対戦。三塁側アルプススタンドの高松商の応援席では、同校OBでプロ野球・巨人で活躍する浅野翔吾選手…

アルプススタンドの応援席で、チーム初ヒットに笑顔を見せる高松商の浅野太智選手(中央)=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2025年3月22日午前9時13分、林大樹撮影

 選抜高校野球大会は第5日の22日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、2年ぶり29回目出場の高松商(香川)が早稲田実(東京)と対戦。三塁側アルプススタンドの高松商の応援席では、同校OBでプロ野球・巨人で活躍する浅野翔吾選手の弟、太智選手(2年)の姿があった。昨年入学し、野球部に所属する。太智選手は「全力で仲間を応援します」とメガホンを持ちながら大きな声援を送っていた。

 太智選手は、中学生の時に浅野選手が甲子園で活躍する姿をスタンドで観戦。「高松商の選手として、甲子園でプレーすることに憧れた」といい、兄と同じ高校に進学した。

 兄と同じ外野手。今大会はベンチ入りを果たせなかったが、兄からは「メンバーに入れなくても、しっかりサポートして全力で応援を頑張れよ」と連絡があったという。

 一回にチーム初安打が飛び出すと、両手を上げて喜んだ。太智選手は「兄に言われたように、全力で仲間を応援します。メンバーに入って甲子園でプレーすることは目標ですが、もっと頑張らないといけない」と話し、再びメガホンを握った。【林大樹】