「皆さん、高校野球は好きですか。わたしたちは大好きです」。開会式で選手宣誓した市和歌山の川辺謙信主将(3年)は、観衆を前に異例の問いかけ形式を採用。2分以上に及ぶ長文だったが、一言一言をかみしめ、堂々と大役を果たした。 伝えたかった…

「皆さん、高校野球は好きですか。わたしたちは大好きです」。開会式で選手宣誓した市和歌山の川辺謙信主将(3年)は、観衆を前に異例の問いかけ形式を採用。2分以上に及ぶ長文だったが、一言一言をかみしめ、堂々と大役を果たした。
伝えたかったのは「高校野球の素晴らしさ」だ。自身が考える魅力について、「野球を通じて絆という言葉を学んだ。チームプレーは難しいが、自分たちで考え、高めていくことが絆につながる」とし、その思いを「大好き」という万感の一語に集約させた。
競技人口の減少を肌で感じつつ、これから野球を始めようという子どもたちのことも思い描く。高校野球を「さらに魅力あるものに発展させ、未来の高校球児へとつないでいく責任があります」と高らかに宣言した。【藤木俊治】