選抜高校野球大会の開会式で歌い継がれる大会歌「今ありて」(阿久悠作詞、谷村新司作曲)。合唱を担当する神戸山手女子…

センバツ大会歌「今ありて」の練習に励む神戸山手女子高の生徒=神戸市中央区で2025年3月5日午後3時44分、関谷徳撮影

 選抜高校野球大会の開会式で歌い継がれる大会歌「今ありて」(阿久悠作詞、谷村新司作曲)。合唱を担当する神戸山手女子高校(神戸市中央区)は4月から男女共学となり、校名も変わる。1955(昭和30)年から合唱を担当して70年。ソプラノ、アルトによる2部合唱の「今ありて」は18日にフィナーレを迎える。

合唱を楽しみに入学の生徒も

 センバツに大会歌が登場したのは31年の第8回大会だ。「今ありて」は3代目で、第65回大会(93年)の開会式で入場行進曲としてデビューした。神戸山手女子では53年から週1回の「全校コーラス」の時間をつくり、大会歌は校歌と並び課題曲として練習している。甲子園での合唱を楽しみに「センバツ常連校」に入学してくる生徒も少なくない。

 同校は4月、ジェンダーレスとグローバルを軸にした共学の「神戸山手グローバル高校」となる。平井正朗校長は「国際都市・神戸から、日本人だけではなく国際色豊かな男女の生徒たちによる合唱を甲子園での新たな歴史の幕開けとして発信していきたい」と話す。

 練習に取り組む近藤かりんさん(2年)は「先輩たちの思いを受け継いだ最後のコーラスが私たちで良かったと思ってもらえるように頑張りたい」。鷲尾柑奈(かんな)さん(同)は「男子の声が加わってどれほど歌に厚みがでるのか楽しみ」と共学後の春も待ちきれない。

 卒業生で、今は音楽科教諭を務める松田恭子さんは「形は変わっても気持ちや誇りは変わることなく未来に向かってほしい」と語る。【関谷徳】