第97回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で初出場する壱岐(長崎)の選手たちが9日…

高速船に乗り込む壱岐の選手(手前)を見送る島民たち=長崎県壱岐市で2025年3月9日午前9時18分、川島一起撮影

 第97回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で初出場する壱岐(長崎)の選手たちが9日朝、壱岐島の郷ノ浦港(長崎県壱岐市)から福岡・博多行きの高速船で甲子園に向けて出発した。港には多くの島民が詰め掛け、大漁旗やチームの合言葉「壱岐から甲子園へ」のほか「いつもどおりで大丈夫」などと書かれた横断幕を掲げ、大声援で選手たちを送り出した。

 近くの駐車場であった出発式で、浦上脩吾(しゅうご)主将(2年)は「甲子園では1勝を目指し、壱岐の人たちの思いを背負って頑張っていく」と誓った。チームは福岡から新幹線で中国地方などに移動し、練習試合などをして調整。初戦は1回戦の大会第3日第3試合(20日午後2時開始予定)で、昨秋の近畿地区大会を17年ぶりに制した東洋大姫路(兵庫)と対戦する。

 壱岐の坂本徹監督は「練習試合で力を付け、本番では最大限の力を発揮できるようにしていきたい」と語った。【川島一起】