3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会の出場校が24日、決まった。各地では、甲子園切符をつかんだ選手たちの…

センバツ出場が決まり、喜ぶエナジックスポーツの選手たち=沖縄県名護市で2025年1月24日午後4時27分、吉田航太撮影

 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会の出場校が24日、決まった。各地では、甲子園切符をつかんだ選手たちの喜びが広がった。

 「甲子園行くぞー!」。午後4時20分ごろ、室内練習場で練習していたエナジックスポーツ(沖縄)の選手らは、仲舛(なかます)盛順学院長から春夏通じて初めてとなる甲子園出場決定を伝えられると気勢を上げた。開校4年、創部からわずか3年の新鋭が、聖地にその名を刻む。

 2021年、沖縄県名護市で通信制高校として医療・健康機器メーカー「エナジック」の大城博成会長が創立し、24年度から全日制を設置した。トップアスリートの育成を掲げて野球部とゴルフ部が活動。全校生徒は68人で、野球部は全日制の54人(引退した3年生15人含む)。沖縄出身がほとんどながら、寮生活を送る。部の1期生、龍山暖捕手(3年)は24年秋のプロ野球ドラフト会議で西武から6位指名された。

 22年4月の創部時から「ノーサイン野球」を実践し、機動力と攻撃力を磨いた。結果に表れたのが24年春の県大会。強豪の興南や沖縄尚学を破り初優勝した。続く夏の県大会は準優勝に終わったが、沖縄の新興勢力として全国の注目を集めた。新チームで臨んだ秋の九州地区大会県予選でも準優勝。九州地区大会では1回戦で夏の甲子園4強の神村学園(鹿児島)に競り勝ち、決勝へと進む快進撃を見せた。

 神谷嘉宗(よしむね)監督(69)は08年夏に浦添商、14年春に美里工を甲子園に導き、エナジックスポーツでは「立ち上げから3年で甲子園に行く」と公言。センバツ決定に「学校や保護者、地域のみなさんの支援があってここまでこられた。1期生が礎を築いてくれて感謝している」と声を詰まらせた。砂川誠吾主将(2年)は「緊張したが、ほっとしたという気持ちが一番」と笑顔を見せ、「これから厳しい練習へと気持ちを切り替える。ノーサイン野球は全国で少ない。エナジック旋風を巻き起こして優勝するのが目標」と意気込む。【池田真由香】