3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会。主役候補となる投打の注目選手を紹介します。3回目は明徳義塾(高知)…

投球練習をする明徳義塾の池崎安侍朗=高知県須崎市で2025年1月25日午後2時36分、長澤凜太郎撮影

 3月18日に開幕する第97回選抜高校野球大会。主役候補となる投打の注目選手を紹介します。3回目は明徳義塾(高知)の池崎安侍朗(あんじろう)投手(2年)。昨秋の四国大会を一人で投げ抜いた絶対的エースに迫りました。

昨夏の甲子園で95球完封

 昨夏の甲子園でマダックス(100球未満の完封)を達成し、10月の国民スポーツ大会優勝にも貢献。冷静沈着な絶対的エースが、名将の悲願をかなえるべく再び聖地に立つ。

 昨秋の四国大会では準決勝直前に体調を崩したが、全3試合を一人で投げ抜いた。「マウンドに立ったら最後まで」と自覚は十分。身長170センチで最速は140キロと圧倒的な球威こそないが、スライダー、カーブ、チェンジアップを駆使した巧みな投球術が光る。四国大会では打率6割超えとバットでも存在感を放った。

 鹿児島県の奄美大島生まれ。4歳の時に兵庫県尼崎市に移住した。明徳義塾では1年からベンチ入りし、馬淵史郎監督(69)も「球の切れが良くて安定している。池崎が投げてくれないと試合の構想が立たない」と全幅の信頼を置く。

 昨夏の甲子園では背番号「10」ながら先発を任され、初戦の2回戦で鳥取城北を95球で完封した。夏の甲子園では2019年の星稜(石川)・奥川恭伸投手(現ヤクルト)以来のマダックス達成となったが、続く3回戦では関東一(東東京)に逆転負け。「すごく悔しかったし、一球の大切さを感じた」と振り返る。

 仲間からは「マイペース」と評され、マウンド上でも自分のリズムを崩さない。国民スポーツ大会準決勝では、昨夏の甲子園を制した京都国際から10回2失点で完投勝利を挙げ、「ピンチでも平常心で投げられるようになった」と貫禄は増すばかりだ。

 世代屈指の実績を引っ提げて臨む大舞台。ポーカーフェースの裏に隠された意志は固い。「監督が選抜の優勝旗だけとっていないので、どうしてもとりたい」。監督として史上最多39回目の甲子園に臨む名将の悲願成就を誓う。【皆川真仁】

 <次回は18日朝、横浜(神奈川)の織田翔希投手(1年)を公開する予定です>