第96回選抜高校野球大会が18日、開幕した。高校野球では今春から低反発の新しい金属バットが導入された。八戸学院光…

工場で製造され、完成して並べられる金属バット。新基準のバットには品番の最後に「R」がつけられている=横浜市金沢区で2024年2月27日午後3時11分、藤井達也撮影

 第96回選抜高校野球大会が18日、開幕した。高校野球では今春から低反発の新しい金属バットが導入された。八戸学院光星(青森)―関東一(東京)の開幕試合から「投高打低」の様相を呈し、鋭い打球が少なく「低反発バット」のワードがSNS(ネット交流サービス)上をにぎわせた。

 開幕試合は両チームの先発投手が好投して投手戦に。従来のバットよりも、ボテボテのゴロや外野への浅い飛球が目立つ展開となった。

 唯一の長打は八回に関東一の3番・越後駿祐選手が放った左越え二塁打。越後選手は「芯で捉えることができ、感触がよかった。角度もついて風に乗ったので長打につながった。(前のバットなら)もしかしたら本塁打だったかも」と語った。

 ただ、八戸学院光星の外野陣は低反発バットの影響や序盤の相手打線の打撃内容を踏まえて、普段の定位置より5歩ほど前に守っていたという。八戸学院光星の渡部主衣左翼手は「打球への反応がよくなかったが、定位置だったらギリギリ捕球できたかも。悔しいですね」と振り返った。

 試合は2―2でタイブレークに突入。延長十一回の接戦の末、八戸学院光星が5―3で制した。長打なしに終わったものの、逆方向への低い打球を意識させたという八戸学院光星の仲井宗基監督は「ヒットは続かない。連打、連打で打ってくれると思ったら大間違い。しっかり(バットの)芯でコンタクトし、丁寧な打撃をしないといけない。まだ次があるので練習で修正したい」と語った。

 こうした試合展開に、SNS上では「低反発バット本当に飛ばない」「恐るべし」「想像以上に長打が出ない」「打球音に違和感」「芯で捉えれば飛ぶ」「足を絡める攻撃が増えそう」「大会第1号は誰かな」「怪物クラスじゃないとホームランは出ないのか」などさまざまな感想が相次いだ。

 第3試合の熊本国府―近江(滋賀)も九回まで1―1と決着がつかず、延長タイブレークにもつれ込み、最後は熊本国府が2―1で競り勝った。

 低反発バットは2022年度から2年間は移行期間で、今春から完全移行となった。最大直径が従来のバットより3ミリ短い64ミリに縮小。900グラム以上の重量制限は維持したが、球の当たる部分を3ミリから4ミリ以上に厚くすることで反発性能を抑えた。打球の平均速度、初速がともに3%以上減少するという。【長宗拓弥、村上正】