KKT杯バンテリンレディスが開幕 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕した。22歳の高橋彩華(東芝)は6バーディー、2ボギーの68で回り、4アンダーで首位と1打差の4位と…

KKT杯バンテリンレディスが開幕

 女子ゴルフの国内ツアー・KKT杯バンテリンレディスが16日、熊本空港CC(6501ヤード、パー72)で開幕した。22歳の高橋彩華(東芝)は6バーディー、2ボギーの68で回り、4アンダーで首位と1打差の4位と好発進した。沖せいら(フリー)、古江彩佳(富士通)、19歳の山下美夢有(加賀電子)が首位。

 高橋がまた好スタートを切った。1、2、6番は5メートルのパットを沈めていずれもバーディー。7番は残り140ヤードから8アイアンで2メートルに、8番は残り160ヤードから6アイアンで2メートルにつけて伸ばした。前半だけで5バーディー。後半9ホールで1つ落としたが、1打差4位と好位置につけた。

 今年は6試合で首位発進が2度、2位発進が1度と初日に好プレー。要因についてこう語る。

「気楽にゴルフができるようになった。初日もですが、ゴルフ自体も気負う感じがない。自分にプレッシャーをかけないようになった。『こんなに悩んでいて成績が出ないならもういいや』と吹っ切れた。ゴルフが楽になって成績がついてきたと思います。試合を重ねるごとに気持ちをコントロールできるようになってきた」

 しかし、今年は3位が2度で黄金世代10人目の優勝には届いていない。アマチュア時代は2016年の日本女子アマを制すなど活躍した。プロテストは2度目の挑戦となった18年合格で、19年に賞金ランク19位で初めてシード権を獲得。同学年が次々と羽ばたく中で「(最終日は)ちょっと気合が入ってしまって、自分らしくないプレーになってしまう。そろそろ自分も(優勝が)欲しいですけど……一試合でも早く勝ちたい気持ちがあります」と懸命にクラブを振っている。

男子プロ・木下稜介から“喝”「アマチュアの強かった時代の気持ちを忘れていた」

 稲見萌寧(都築電気)らが師事する奥嶋誠昭コーチに指導を受ける。「今まで一番悩んでいた詰めの甘さを隣で見てもらって、本当に何が足りないか気づけた。次こそ同じミスをしない」と成長中。門下生の男子プロ・木下稜介(ハートランド)からは「優勝争いこそ逃げるんじゃねぇよ」と“喝”をもらった。

「確かにそうだなと。アマチュアの強かった時代の気持ちを忘れていたと気づかせてもらった。言われてみれば、前みたいに逃げずに最後まで攻め続けられていなかった。次にチャンスが来たら、絶対に最後まで攻め続けようと思います。次こそ決める気持ちです」

 木下も男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップで1打差の2位と奮闘中。高橋は“兄弟子”とともに初優勝を奪いに行く。(THE ANSWER編集部)